ソマリアは飛蝗警報 | KGGのブログ

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https://www.bbc.com/news/world-africa-51348517

ソマリアはバッタの大群で国家非常事態を宣言

2020年2月2日13:14GMT

 

 ソマリアは、東部アフリカ中にバッタの大群が広がったことから、国家非常事態を宣言した。

 農業省は、大量の植物を食い荒らすその昆虫が「ソマリアの脆弱な食糧安全保障状況に対する大きな脅威」をもたらすと言った。

 収穫が4月から始まる前に、その状況を制御できないかもしれないという恐れがある。

 

 国連は、その群れは、ソマリアとエチオピアにおいて25年間で最大と言う。

 一方、国連食糧農業機関(FAO)によると、近隣のケニアは、70年で同じくらい厳しいようなバッタの脅威を見なかった。

 

 ソマリアは、その来襲について非常事態を宣言する地域の最初の国だ。

 ソマリアの不安定な治安状況で、上空から殺虫剤を噴霧するのに飛行機を用いることができない。

 

 1月に、FAOはアフリカのホーン岬でその群れと戦う際に国際支援を要求した。そして、地域全体のバッタ数が6月までに500倍に増大するにちがいないと警告した。

 

 紅海を渡りイエメンから東部アフリカに広がった群れは、2019年後半の大量の雨量が、その昆虫が増加する理想的な条件をつくった。

 

 バッタは、一日で最高150km飛ぶことができる。各々の成体は、毎日それ自身の重さ分の食糧を食べることができる。

 

 12月に、バッタの群れは、エチオピアで旅客機の進路を変えさせた。昆虫はエンジン、フロントガラスと頭部に激突した。しかし、航空機は問題なく首都アジスアベバに着陸することができた。

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仮訳終わり

 

 

 いわゆる『飛蝗』ですね。ただでさえ政治形態がなく、辛そうな国にさらなる試練。

 

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 蝗害を起こすバッタを飛蝗、トビバッタ、ワタリバッタ(英語では「locust」)という。また、飛蝗の群生行動を飛蝗現象と呼ぶ。飛蝗現象下にあるワタリバッタの群れが航空機の飛行を妨げる場合すらある。

 群生行動をしているバッタは、水稲や畑作作物などに限らず、全ての草本類(紙や綿などの植物由来の製品にまで被害が及ぶ)を短時間のうちに食べ尽くしてしまう。当然、被害地域の食糧生産はできなくなるため、住民の間に食糧不足や飢饉をもたらす事が多い。また、大発生したバッタは大量の卵を産むため、数年連続して発生するのが特徴である。日本を含む大抵の国では、殺虫剤の普及により過去のものとなっているが、アフリカ諸国など国土が広大で組織的な駆虫が難しい地域では、現在も局地的に発生し大きな被害を出している。

 日本での発生は稀なため、漢語の「蝗」に誤って「いなご」の訓があてられたが、水田などに生息するイナゴ類が蝗害を起こすことはない。

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引用一部 一部改変(行頭一文字空け)

 

 

 

 饑餓が確実に来るということです。

 

 

出エジプト記(新共同訳)ではつぎのとおり

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10:12主はモーセに言われた。「手をエジプトの地に差し伸べ、いなごを呼び寄せなさい。いなごはエジプトの国を襲い、地のあらゆる草、雹の害を免れたすべてのものを食い尽くすであろう。」

10:13モーセがエジプトの地に杖を差し伸べると、主はまる一昼夜、東風を吹かせられた。朝になると、東風がいなごの大群を運んで来た。

10:14いなごは、エジプト全土を襲い、エジプトの領土全体にとどまった。このようにおびただしいいなごの大群は前にも後にもなかった。

10:15いなごが地の面をすべて覆ったので、地は暗くなった。いなごは地のあらゆる草、雹の害を免れた木の実をすべて食い尽くしたので、木であれ、野の草であれ、エジプト全土のどこにも緑のものは何一つ残らなかった。

10:16ファラオは急いでモーセとアロンを呼んで頼んだ。「あなたたちの神、主に対し、またあなたたちに対しても、わたしは過ちを犯した。

10:17どうか、もう一度だけ過ちを赦して、あなたたちの神、主に祈願してもらいたい。こんな死に方だけはしないで済むように。」

10:18モーセがファラオのもとを退出して、主に祈願すると、

10:19主は風向きを変え、甚だ強い西風とし、いなごを吹き飛ばして、葦の海に追いやられたので、エジプトの領土全体にいなごは一匹も残らなかった。

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引用一部

 

 モーゼが示した十の厄災の一つです。8番目ですが、これでもエジプト王はユダヤの民を解放しません。最後にエジプト人各家庭の長男を神様が殺してやっとモーゼの言うことに従います。

 

 ユダヤの民はエジプトの奴隷とのことですが、これを読むと、私有財産は認められていたようです。

 奴隷という言葉はかなりきつい表現ですが、家もあり家族もあり、私有財産もある奴隷などいません。緩い関係だったのでしょう。どちらかというと『移民』であろうと思います。それじゃあ、自分達で勝手にエジプトに行ったのではないか。何が奴隷だ。

 

 このあと、エジプトを出て、約束の地に戻るのですが、そこで神様のいうことを聞かず、まだユダヤの民は放浪の旅に出ます。十戒を与えられても、『本能のまま』に動くような行状を示します。

 

 こういう部分が、ピューリタンには我慢がならないのでしょう。キリスト教徒とユダヤ教徒との確執はこのようなところから来ているのではないかと、私は考えています。

 

 旧約聖書のこの部分は、ハリウッド映画「十戒」に映像で示してあります。興味のある方はどうぞ。ユル・ブリンナーがエジプト王でしたね。