どうして僕はこんなにも元氣になってしまったのか?
それは…
自分のイノチの本体(霊的太陽)に触れることができたからです。
予想外の白峰先生の一喝に、僕のカラダとココロはビックリして、地球の中心に脱落してしまったのです(笑)。
そのため、僕のカラダとココロにあった緊張もすべて脱落して、期せずして、聖なる中心につながってしまったというわけです。
それは、大いなるイノチの源泉につながった悦びであり、いまだかつて経験したことのないような、至福エネルギーのかけ流し状態…。
そういえば、「すべての悩みや苦しみの原因は、単なるエネルギー不足に過ぎない」が、老師の口癖でした。
たとえば、悩みのエネルギー値が10として、自分のエネルギー値が1しかないならば、その悩みは生きるか死ぬかの大問題となるでしょう。でも、自分のエネルギー値が100になれば、その悩みはどうってことなくなって、逆に、そのドラマを楽しめるようになるわけです。
その老師の言葉が真実であることを、このときの僕は、ありありと実感できたのです。
大いなるイノチの源泉(聖なる中心)につながって、全身(全心)にエネルギーが満ち満ちてくると、理由もなく毎日が楽しくなってくるんです(このあたりの心境を、宗忠公は「あら嬉し かかる嬉しき世にいでて くるしむ人ぞ 憐れなりける」と歌に詠んだのでしょう)。
さて、話を戻します!
先山千光寺での不思議現象は、強大なエネルギーの柱が立ち上がっただけではありませんでした。
な、なんと、鹿の群れを率いる、一頭の神々しい猪と出会ったのです!笑
実は、先山千光寺は、次のようなエピソードが伝わっています。
延喜元年(901)播磨の国の猟師忠太(藤原豊広)が播州上野の山中で為篠王(イザサオウ)という大きな猪を射た。ところが、猪は傷つきながらも海を渡り、淡路島の山奥へ逃げ込んだ。忠太が跡を追うと、先山の大杉の洞中に、胸に矢の刺さった千手観音像があった。
驚いた忠太は頭を剃り、寂忍(じゃくにん)と名を改めて仏門に入り、ここに観音像を祀る寺を建てた。
(先山・千光寺略縁起より)
なるほど、この鹿の群れは、猪に化身した千手観音様からのメッセージ…。
中国には、虎,鹿,熊,猿,鳥の5種類の動物の動きからヒントを得た「五禽戯(ごきんぎ)」という氣功法があります。
鹿は精力絶倫な動物とされ、漢方薬では鹿の角の粉末が、精力剤として有名ですが、それは、鹿のしっぽに秘密があったことを思い出したのです(しっぽを頻繁に動かすことで、自家発電された大量のエネルギーが、物質化して鹿の角となると考えられているためです。ちなみに、人が爪を切るようなもので、角を切られても鹿さんに痛みはないそうなので、安心してください 笑)。
人の場合、しっぽは尾骨にあたります。
そうか、しっぽ(尾骨と仙骨)に包まれるように、聖なる中心はあるんだ!
つまり、聖なる中心はしっぽを振る動きの起点にあり、しっぽを振れば、聖なる中心が活性化されるってことなのです。
その一点から、大宇宙のスピン力は生じ、大宇宙の中心軸も立ち上がる…。
なるほど、鹿さんはしっぽを頻繁に動かすことで、聖なる中心を活性化させ、生命エネルギーを増幅させていたわけです(聖なる中心が活性化するほど、無尽蔵の生命エネルギーの源泉、すなわち、聖なる中心とつながるパイプも太くなるとお考えください)。