悲しみを超えて…8ハウス冥王星の領域 | ☆ 占いでhappyになる☆

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人は皆、自分の中の小さな星を夜空に瞬く星のように美しく輝かすことができます。


すべての人に光が降り注ぎますように、心からの愛と感謝を込めて…


占星術を読み解く時に重要な要素として 『ハウス』というものがあります。

個人のホロスコープチャートには12のお部屋(ハウス)があって、1つ1つのハウスには意味があります。

ハウスは個人の人生における経験領域を示し、成長や停滞の影響を強く受ける現実の領域です。

今回は8ハウスの内容を、私自身の経験と合わせてお話ししたいと思います。

8ハウスは伝統的な名称として【死のハウス】と呼ばれ、対応サインは蠍座 、関連している天体は冥王星。

冥王星は【死と再生】の天体です。

【死のハウス】
名称からして何ともおぞましい印象ですが、【死】はこの世に生を受けると同時に与えられる誰もが免れない宿命です。

死生観はこの8ハウスから学び、物理的な死だけでなく、『深い心理的な死の体験』の経験領域と言えます。

私個人のホロスコープは蠍座が強調されている上に、ほとんどの天体が北半球に沈んでいます。

北半球は太陽が沈んでから夜が明けるまでの夜の世界。
更に真夜中の生まれなので、太陽が最も深い地の底に沈んでいます。

北半球の蠍座強調は『深い内面を揺さぶられるような体験を重ねる経験』を宿命づけられています。

心の中の深淵な領域をどこまでも探求しなければならない宿命。
人生を通して心理的な今の仕事に辿り着いたのも必然です。


私は自身が16歳の時に、極度に過酷な状況の中で父親をあっけなく亡くしました。

死というものをこれほど身近に体験しながら、未熟で何の準備もできていなかった私は、長らく死というものを受け入れられずにいました。
長い長い悪い夢をずっと見ているような…

8ハウスに土星があり、月(情緒的内面・本能的な反応・インナーチャイルド・子どもの自分)と究極に緊張の角度を持っています。

8ハウス土星と月のスクエア
土星は父親
父親の死は運命として受け入れなければならなかったのでしょうか。

8ハウスの領域は
【死への本能的な理解】【死と向き合うこと】

死に直面する出来事は、知性や理性では乗り越えられず、自分の意志とは関係なく8ハウスの領域に引きずり込まれます。
人格は崩れ、本能的な反応だけが残る…

こうした非日常の現実を深く受け入れることで、知性を超えた何かを身につけることができるのです。

この深遠な内容をずっと書きたいと思いながらなかなか書けずにいました。

8ハウスが無機能状態だった私に再生のきっかけをくれたのは、ちょうど一年前に天国に旅立った愛犬でした。

一周忌にあたり、たまらなく込み上げてきた感情を、私の人生観における天命と仕事への意義、人生に残したい信念に重ねて伝えることができればと思いました。

8ハウス冥王星のテーマに今しばらくお付き合いください。

続きます。