あなたはどんな時
どんな人に
怒りを感じますか?
人にはそれぞれ、怒りを抱く瞬間のパターンがあります。
【怒りは生まれた時から私たちの中に存在します。
赤ん坊でさえ 6ヶ月ほどすると恐怖心を覚える前に 怒りを見せ始めます。略
もう一つの 怒りの表れは生存のためではなく、心理的なアイデンティティーを守るために発揮されます。
この種の怒りは多くの場合、子供の頃に感じた心の痛みを隠すものなのです】
ノエル・ティル Creative astrologerより
怒りは 二次的な感情であるといいます。 痛みや悲しみという無力感を伴う感情に耐えられないため、
【 怒り】という感情でカバーします。
結婚相手、仕事場の上司、同僚、または知らない他人にさえ無性に怒りを覚える場合、ほぼ100% 怒りの原因は現在ではなく、過去の経験から発症しています。
昔自分を傷つけた 父親母親へ感じた怒りを、現在の目の前にいる他者に投影するということです。
怒りのパターンの奥底には痛み、無力感と恐怖感が存在します。
両親の支配下にある子供は無力な存在です。
両親が物理的に支配的な親ではなくても…です。
多の人は痛みの感情に蓋をしているの
で、初期家庭における傷やトラウマがあることに無自覚です。
怒りを感じる出来事は、どこかで子どもの頃に感じた感情に関連していないかを観察してみることは、非常に深い洞察に繋がります。
ちなみに私の怒りのパターンは
『ルールを守らない人』に対して強く反応します。
子どもの頃に【きちんとあるべき】【正しくあるべき】【人に迷惑をかけてはいけない】を強要されてきたから、人の迷惑を顧みず自由奔放にしている人に怒りが湧いていました。
人に迷惑をかけることは良いことではないけれど、過剰な反応は私の心の傷が引き起こしているものです。
無邪気に振る舞える人が羨ましくて、若い頃はそれが怒りに変わっていたと思います。
初期家庭におけるトラウマは、私が扱っている心理占星術とは切っても切り離せない事柄で、心理占星術が画一的な星占いと大きく違う点はここです。
シングルセッションにおける私たちの役割は、 必ずしもこういった複雑なトラウマを解消することではありませんが 、ある程度心の準備ができているクライアントの場合、初期家庭で感じた心の痛みや無力感を理解し受け入れることができれば、根底にある感情が癒されて、怒りも薄れる…というセラピー的な効果が期待できます。
そして怒りのエネルギーを建設的に使えるようになれば、それは人生の大きな活力になります。
占星術では怒りを担当する天体は火星です。
火星の原型 イメージは【戦の神】
古来より凶星として恐れられてきました。
ですが強力な火星を持つ人は好戦的で率直です。
火星が象徴するのは熱意であり、生存本能であり【生きる意思】そのものです。
火星のエネルギーが機能しなければ、物事を現実に起こすことはできません。
辛い過去を乗り越えることで、それらは【不屈の闘志】になり、強い意思と行動力になります。
【怒り】の感情を扱うのは、あなた自身であるということを知ってください。
そしてそれは自己実現に必要な素晴らしいエネルギーであるということを。
お読み頂き、ありがとうございます。