前回は親の価値観と子どもの価値観。
『その問題は誰のもの?』についてお話ししました。
親側の気持ち、子ども側の気持ち、どちらももっともで、そこに善悪はありません。
親は親で精一杯子どもの幸せを願っている。
ただ知らず知らずのうちに、親の価値を子どもに押し付けてしまっているのです。
中学生位の子どもは、世の中に対してすごくシビアな反面、敏感に感じ取り、多感ゆえに揺れ動き、自分を見失ってしまうこともあります。
そして親や社会に対して反感を持ちながらも、親に心配をかけてはいけない、いい子でいないといけない、 親の期待に答えないといけないと自分を抑圧しているケースに度々遭遇します。
親の苦労を見ている長女さんなどは特にその傾向が強いように思います。
感情を抑圧して無意識に沈めていることが多々あり、頭で考えていること、心が感じていることが一致していなくて、矛盾が起こる。
でも深い感情は無意識に沈めているので、その矛盾や葛藤にすら気付くことができず、身体症状として表れたりしてSOSを発信することもあります。
また感情が沸き上がってきても、それをうまく言葉にすることができずに、モヤモヤ感やザワザワ感に苛まれることも。
本題の【なぜタロットなのか】についてですが、これは子どもだけではなく、大人にも言えることですが。
新年会での中学生のお姉ちゃんのタロット、どれもカード自体はネガティブなカードではないのに、4枚すべて逆向きに出ました。
彼女の言葉にならないモヤモヤが浮かび上がっていたように思います。
改めてじっくりとセッションをした時に、彼女の中の矛盾、思考と感情の不一致、観念と本音の部分が明確になり、それを言葉にして説明すると、少し戸惑ったような顔をしていました。
タロットは実際にその情報を絵の中から《視覚》として捉えることができるので、イメージとして感覚的に落とし込みやすく、それがタロットの大きなメリットとも言えます。
特に子どもは感性が素直で率直、イメージ力も大きくて、大人の何倍も絵の中から多くの情報を直感的に読み取ったりもします。
彼女にとっても、こうだと思い込んでいたことが、実は違っていたという衝撃と戸惑い、すぐにすべてを受け入れることが難しくても、まずはその事実に気付くことで、ようやく次の一歩への道標ができるのではないかなと思います。
ちなみに我が家の娘は、いつも『ママの占いは当たらんから』と、憎まれ口を叩きますが、本当に困ったことや困難が起こると、必ず
『ちょっと見てくれる?』と、やって来ます。
昨年は就活時でもありましたので、恋愛問題も含め、何度見させられたことか(笑)
いざカードを介在して向き合うその瞬間は親子の関係は一切なくなり、特別なエネルギーがそこに生まれることを、彼女は昔から体験しています。
そしてカードがどんな結果を出しても、最後は自分で決めることも理解しているし、混迷からの光を探しだす為の最強のツールであることを知っています。
母が占い師とか、あんたスーパーラッキーやん!と思いつつ、来年からは社会人。
今後はきちんと鑑定料を取らせて頂きますので(笑)
それにしてもやっぱりタロットってすごい!
その一言につきます。
思いの外長くなり、シリーズ3までいってしまいましたが、最後にもう1つ。
このタイミングで、昨夜友人に3人目の赤ちゃんが誕生しました。
命の誕生は奇跡です。
彼女からのメッセージは、『周りのたくさんの支えや命の誕生、今はただ感謝でいっぱいです。いつまでのこの気持ちを忘れずにいたい』
と、ありました。
多くの人の助けがあって自分がいること、誕生の奇跡があること。
それは我が子だけではなく、自分自身が生まれてきた奇跡でもあるのです。
自分が生きていること、子どもが無事に生まれてきてくれたこと。
我が子が元気で笑っていて、ご飯をいっぱい食べてすくすく成長し、お母さんと呼んでくれる。
これがすべてなのではないでしょうか。