ネガティブ最前線 -30ページ目

六月

気が付けばもう六月も半ば。


何も出来ないまま

誕生日から一ヶ月が過ぎた。


僕はといえば、

相変わらず時計は止まったままで

それでもやっと

制服を着ている人間よりは年上なんだなと

実感出来るようにはなった。


でも夢は学生生活の類が多い。

其処には友人が居て

僕はとても明るい子で

とても楽しい時間を過ごす。


現実の世界では

会える友人など殆ど居らず、

毎日一人で過ごしている。

だから夢の中は騒がしくて、

起きるととても疲れている。


この数年で

鳴らない携帯にも

誰にも会わない日にも

随分慣れてしまった。


だからその分

人との付き合い方を

忘れてしまった。


誰かと会うなんてそう無いから

別にいいんだけど。


何だかあらゆる感覚が

一気に衰えた気がする。

感情というものと縁遠くなり

僕はずっと薄暗い場所に居る。


誰にも気付かれないように。

この存在が無くなるように。

若者

昔の若者達は、学生運動とか物凄く真剣にやっていて、

そこには熱意や鬼気迫る空気が確かにあった。筈。


今の若者達は、殆どが何事も中途半端。な気がする。

ゆとりが教師になる時代だから、仕方ない気もする。

実際昔の学生運動が社会を変えたかと訊かれたら、答えは「いいえ」だし。

無駄な努力はしない。難しい事は考えない。

今の若者なりの、社会からの攻撃のやり過ごし方としては”あり”なのだろうと思う。


だけど、なんか違うって

多分今の若者も頭の隅では気付いてる。

だから自殺とか自傷行為とか精神病とか

そんな事を抱える若者が増えているのではないか。


気付いてない振りって

結構ストレスが溜まるんだって知ってる。

自分で自分をそういう所に追い込んでいる事にすら気付かずに

社会と自分に挟まれて潰れていく若者のなんと多いことか。


僕はというと、

たまたま出て行った社会がゆとり禁止で

それこそ先輩に挨拶しても無視されるとか

そんな所に最初に行っちゃったから一気に潰れた。

昔から病んではいたけれど、それが決定打となっていよいよ精神科を受診。

診断結果は統合失調症だった。


戦うべき敵の姿

それは自分の形だったり

時計の針だったりする。

年齢を重ねていく内に

僕は若者ではなくなり、

なぁなぁにしてきた事が

今正に倒れこんでくる勢い。


僕はこのまま立っていられるだろうか。

それとも自ら命を絶つのだろうか。


きっと今の若者達も

こんな大きくて重い荷物を背負って

夜通し徘徊したり、家に帰らなかったりするんだろう。

でも何時か

僕のように、

向き合わなければならない時が来る。

その時にその全てを受け入れて、

一人で立つ力を備えておいてほしい。


家族とか友人とか、一見すると味方だけど

実は所詮他人だから、

一人で立ち向かう力が無ければ倒れてしまう。


昔の若者達は社会に敗れたけれどきちんと戦った。

今の若者達が戦うその敵にもし敗れても、

どうか死なないで生きてほしい。


苦しんだ分だけ強くなれる。なんて事は嘘だから言わないけど

経験値は確実に加算されているから。

もう若くない、未来も無い、何も無い僕でもかろうじて生きている。

だから君も、頑張れ。

堕落していく

昔はアクションゲームが好きで

マリオとかドンキーコングとか、クラッシュバンディクーとか

兎に角難易度関係無しに色々やっていた。


でも最近は、めっきりアクションからは遠退いて

ゲームオーバーにならないゲーム

つまり恋愛ゲームとかそういう方に趣向が向いていて。


だってさ

強い敵とか倒せないじゃん。

そうするとさ

俺ってゲームでも負け犬なんだなって

凄く落ち込むんだよね。


考えてみれば、ゲームなんていう物自体

昔は勝つか負けるかのどちらかしか存在しなかったんだよなぁ。

そう思うと、今の自分はかなりのぬるま湯に浸かっているわけで。


ゲームでまで俺は堕落していくのか、とちょっと考えた。


その上最近は新しい世界に出会うのが億劫で

本も読みたくなくなる時があって、

もう何回聴いたか分からない、好きな曲をずっと聴いて。


どんどん落ちていく。


腐っていく。


勝ちたいという欲望が無くなって

もうどれくらい経つのだろう。

負け犬でいいや。

そう思ったのは何時から?


僕はもう

僕のプライドを取り戻せはしないのかなぁ。

回転

ぐるんぐるん
世界が回る。
目まぐるしく
色とりどり。

新しく手に入れたモノ
気付かない内に失っていたモノ。

世界の終わりに気付いてしまった事。

春は終わった。
また夏が来る。
そしてきっと秋が来て
やがて冬を越えてまた春を迎える。
迎えてしまう。かもしれない。

生きていることが怖い。
年を取ることが怖い。
僕は削られて
擦り減って
どんどん汚くなっていくんだ。

僕は僕の何を護っていけるだろうか。
死ぬ時に友はいるだろうか。

貴方と、出会えるだろうか。
回る 回る この世界で。

25

気が付くと、25になってもう一週間が過ぎた。

僕にとって25になるという事は特別な事だった。
25になったら何もかも捨てて、バイトでも派遣でもいいから仕事を見つけようと思っていた。
僕という人間が一度死ぬ時。
そんな感覚を持っていた。

でも現実は全く違った。
まず、兄と一緒に住むというのが想定外だった。
次に、祖母の末期癌も想定外。
そして、僕の体調が安定しないのも想定外だった。

色々な要因で、僕は今までとそんなに変わらない生活をしている。
無理をしても周りに迷惑をかけるだけだと解っているから無理はしない。
出来る範囲の事をやる。
それが今の精一杯。

相変わらず死にたいと煮詰まることもあれば、何も手につかなくて一日を無駄にする日も多い。
それでも、廃人みたいに惨めな生き方でも、僕はとりあえず生きている。

明日がくるかは分からない。
今日が終わるかも判然としない。

そんな日を繋いで、人生は続くようだ。