ネガティブ最前線 -17ページ目

白黒灰色

世間では無難で無能な者が絶賛され

有能な人材がひっそりと首を吊る。

切り売りされる青春だとか

金に踊らされる若者だとか

そうやって世界は不条理に回されていく。


残念ながら僕は無能で踊らされる金も無いのだけど。


結局最終的には妥協案が人生なんだと思う。

何かを犠牲にして

何かを諦めて

何かを偽造して

そんな継ぎ接ぎだらけの醜い塊が

最終的にボウッと燃やされるまでの一瞬。

その一瞬の為に

人間は無意識に心臓を打つ。


でもそれが一瞬の出来事だとしても

先が見えなきゃ長いのか短いのか分からんし

実際やってみなけりゃ先なんて見えない。


その”先”ってヤツが怖いから

とりあえず目先の死だけ見て過ごそうっていうのが俺。


やりたい事なんて沢山あるし

でもやりたいようになんて出来ない。

俺はヒーローには成れないし

悪役レスラーでもない。

乞食でもなければ裕福でもないし

病気だけれど死にはしない。


何もかもが中途半端で

だから俺は諦める振りをした。

いや、半分は諦めた。

残りの人生がどれくらいあるかは分からないけれど

とりあえず病と連れ立って生きていくことにした。


日々落ちていく体力。

磨耗していく精神力。

どちらが先に尽きて

この命を喰らうのか。


俺には才能が無い。

俺には実力が無い。

あるのはただ

世界だけ。

脳が見せる

この世界だけ。

それを記述するだけ。


それだけで生きていけたら

素敵なんだけどな。

それが出来ないから

俺はこうなんだろうな。


認められないなら

否定されてしまうなら

いっそ死んでしまった方が

楽なんだ。


だから俺は半分死んだ。

生きることを諦めた。

ただ心臓が拍を打つ間だけは

夢と現の境界で

世界を記述しようと決めた。


白でもない

黒でもない

灰色の自分。

何も出来ない自分。

どこにも属せない自分。

理解されない自分。


それは仕方の無いこと。

自分が選んだ道の末。

だから恨むなら

自分自身を恨んで生きよう。

誰も傷つけないように。

『夏雪草』

久しぶりに吸った外の空気は思ったより冷たくて
季節はまた僕を残して変わっていくと知った。
冬の風が秋を世界の隅に追いやれば
また全てが眠りに就いて僕は独りになる


巡る時の速さに眩暈を起こして
街路樹のさざめきが空転する


ほらご覧、またあの日の様な雪だよ
静寂が命を奪っていく雪だよ
もしも涙が凍って滑り落ちたら
レクイエムが心の奥で鳴り響くんだ


深々と降る雪はゆっくりと街を埋めていって
やがて視界は白く染まって他人の振り
吐く息の白ささえ奪われていくから
僕はとっくに死んでいる錯覚がする


風にあの日の言葉を呟けば
声が凍って足元に散らかる


悲しいね、僕は涙も忘れてしまったよ
全部埋葬して置き去りにしたよ
空っぽになった金魚鉢には
季節外れの夏雪草を咲かせて


僕は街と一緒に埋まって
いつか本で見た夏雪草を咲かせて


夏雪草を咲かせて

無気力

最近折角一人の時間ができても何もする気が起きず、

何となくネットサーフィンか転寝で過ごしてしまいます。


ちなみに誰かといる時は常に不機嫌です。苛々してます。

テレビの音すら五月蝿いと感じます。


そんな無気力とストレスを交互に感じる日々。

勿論支障が出てくるわけで。


まず聴覚に異変が起きました。

人の声を言葉に変換出来ないのです。

何を言っているのかさっぱり理解不能。


次に滑舌が極端に悪くなりました。

元から吃音症とどもりがあり、

唯でさえ聞き取ってもらえない感じなので

何回も聞き直されるうちに面倒になって会話を捨てます。


よって、誰とも会話をしなくなりました。


聞こえない振り。

聞こえない振り。


こっちが避けているのにもかかわらず

兄は勝手に持論をぶつけて返答を要求してくるし

その上こっちが作業中でもお構い無しに作業を振ってくるので余計苛々します。

避けてるんだから察しろよ。


本当に、自分の部屋があったら引き篭もりになりたいです。

食事もいらないし。

こういう時プライベートな空間が無いというのは本当に災難です。

何処にも居場所が無い。


生活保護を受けて一人暮らしをしたくても、

祖母の家が僕の名義なので生活保護はおりないし。


あぁ、死にたい。

誰も居ない所で静かに眠りたい。

そのまま覚めずに消えてしまいたい。

僕が僕という形を失えたら

どれだけ幸福なことだろうか。

久しぶりに

兄も母も朝から出掛けていて、

久しぶりにほぼ一日一人の時間がとれました。


ゲームやって

本読んで

映画観て。


いやぁ、一人って良いですね。


ちなみに食事は今のところ

バランスパワー

板チョコ二列

ラムレーズンアイス

です。

もう食べるのはこれでいいかな、と。


親が料理好きなのと、

兄が食事好きなのとで

毎日凝った料理が沢山出る我が家。

食に興味の無い僕も当然巻き込まれます。


何とか一日一食を保っていますが、

それでも結構疲れます。

食事は僕にとっては疲れるし面倒な行動なのです。


なので、一人の時は大抵バランス栄養食とチョコで済ませます。

チョコは”栄養が豊富”という怪しい知識で食べているのですが、

実際頭を使う仕事をしている方はよくチョコを食べるらしいので

とりあえず間違ってはいないかな、と。


毎日こんな食生活だったら少しは痩せるのになぁ。


基本的に食事は悪です。

家族は皆俺に「痩せろ」と言うくせに

僕が食べないと不服そうにするのです。

だから仕方なく食べて

仕方なく太るのです。

馬鹿みたい。


あぁ、引き篭もりになりたい。

新たなる敵

祖母の話になるのですが、

去年祖母は胃癌Lv.4の診断を受け

胃の全摘出手術を行いました。


それから約一年。

昨日の検査で新たな腫瘍が確認されました。


それは胃癌の再発や転移ではなく

新たな癌の発生。

リンパから発生したそれは、

体のいたる所に転移していました。

明日はこの腫瘍が悪性かどうかの検査入院です。


生きたいと願い痛みと戦う祖母。

一方で、死にたいと望みながら虚ろに生きる自分。


もしも癌が僕に発生してくれたなら。

何度もそう思いました。

順番としてはあってるんだけど

そんなの関係無しに

生きたいと願う者が生き、

死にたいと願う者が死ぬ

そんな旨い話があったら良いのに。


僕が死んで祖母が生きる。

そんな明日があってもいいのに、と。


これは祖母の為に思う事ではなく

どちらかというと自分の都合。

もし僕が癌になったら

手術も抗癌剤もいらない。

ただ痛みを緩和させる薬だけ呑んで

そのまま死んでしまいたい。


ただそれだけのことが

現実では儘ならない。


詩だって小説だって

自分の書く物語はデータの中では現実で

人の生き死にを数行で決めることだって簡単なのに

僕の生きる現実では

何一つ自由に出来ないこのもどかしさ。


紙とペンで死ねたら良かったのに。


紙とペンで

僕と祖母が入れ替われれば良かったのに。

そんな奇跡が起これば

僕の周り皆が救われるっていうのに。


物書きはかくも無力、か。

思い知らされるなぁ。