薬
僕は現在精神科と内科から薬を貰って呑んでいる。
精神科からは幻覚・幻聴・妄想を抑える薬と睡眠薬。
内科からは血圧を上げる薬と胃薬、アレルギー剤。
静かに暮らしたいだけなのに
増える一方の薬は財布に重くのしかかる。
でも薬がなければ静かに暮らすことも儘ならない。
血圧を上げる薬は特に重要。
僕はこれがないと
70/40まで血圧が下がってしまい、
マトモに座ってもいられなくなる。
現在限界投与で90/60。
これ以上は難しいと言われた。
次に重要なのが睡眠薬。
今は7種類の睡眠薬を呑んでいるが、
これでも足りない時がある。
眠れずに、でも音も光も家族に迷惑がかかるから
ベッドの中で只管朝を待つ苦行。
それから、食事の際には欠かせない胃薬と
ハウスダストアレルギーを抑えるアレルギー剤。
幻覚や妄想の類は、これで抑えられているのかと疑ったことがあるが、
勝手に呑むのをやめて酷い目にあったことがある。
それでも優先順位は低め。
これだけの薬を毎日呑んで、副作用が出ない筈もなく。
だからといってやめられる筈もなく。
ただ心臓と脳と肺を動かす、それだけのことをするのに
これだけの金がかかると思うと先が思いやられる。
僕は死にたい。
身体も生きるようには出来ていない。
でも死ぬ程酷いわけでもない。
僕の様に中途半端な出来。
心と身体は繋がっているという。
それはもしかしたら本当なのかもしれない、と
こんな些細な事で思い至る。
今すぐ止まってくれよ、心臓。
繰り返す言霊
後悔というのは後になればなる程募るものだが、
未だに小学生の頃の記憶を思い出して真面目に
「死にたい」
と思うのはどうかと思う。
がしかし、其処が出発点だという発想も出来る。
初めて死にたいと思った時。
まだ死がどんなものかもろくに知らないのに
とにかくあの時は
「もう生きていられない」
と思った。
生きていられないなら死ぬしかない。
そう思った。
でも死に方が分からない。
だから溜息ばかり吐いていたら
気持ちの悪い子だと言われた記憶がある。
それっきり、ストレスの解消方法は前面封鎖された。
だからずっと覚えている。
溜め込まれている。
「死にたい」
その一言が山の様に。
今の僕は死ぬ方法も
死んだらどうなるかも
あの頃よりは大分詳しくなった。
でも同時に
しがらみも増えて死ぬに死ねなくなった。
色々な事を知り過ぎると
人間は動けなくなる。
生きたいと願ったことなど一度も無いが
それでも身体は勝手に生きていく。
死ぬまで。
永遠に。
それまで僕は毎日毎時間毎秒
「死にたい」
を繰り返して呼吸をする。
それはなんか、とても非合理的だけれど
僕に残された道は
死にたがりしかないのだと今は思うから。
立ち位置
リア充を批難していた友人が
何時の間にか同棲というリア充報告。
時の流れというものを実感した瞬間でした。
事此処に至って
自分の年齢とか
恋人とか結婚とか
そういうものを初めて真剣に考えました。
まず、僕は自分の子孫を残したくありません。
僕は心体共に病弱で薬が食事みたいな生活を送っていて
いつも辛い思いをしています。
そして僕の持病は遺伝する病気。
だから、僕の様な境遇の人間を増やしたくなくて
僕は子供をつくるという選択肢を捨てました。
そもそも僕は性嫌悪障害で
性行為等が出来ないのですが、
もしそれを克服出来ても子供は絶対につくりません。
自分が不幸だなんて悲劇の主人公振るわけじゃないけど
むしろ恵まれていると思っているのだけれど
やっぱりこの辛さは誰にも味わってほしくないのです。
ということで、まず結婚の条件として
『子づくりをしない』
というハードルがあるわけです。
次に、僕は見てのとおり中身は殆ど男です。
日常生活でも一人称は『俺』か『僕』です。
唯一病院では『自分』ですが、
それは拒否されない為の工作です。
恋と呼ばれるような感情は
多分まだ未経験。
単純に好きというくくりなら
僕の初恋は星野ルリというキャラクターで
次が同級生の女の子で
その次は同級生の男子。
その後、二次元三次元男女関係無く数名。
でも、やっぱり恋とは違う気がする。
それでも好きになった人が自分以外と付き合うと
結構ショックを受けたりする。
恋とか愛とか、まだよく解らない。
それで結婚とか考えようっていっても、
それは無理な話で。
正直に言うと、結婚したいと思う人はいます。
でも、それは過ぎた願い。
恋でも愛でもなく、
ただ可能性があれば何とかやっていける気がする。
そんな程度の心構えで結婚とか
それって結婚をナメてるよなぁ、と。
自分の立ち位置も分かっていない僕が
根を張る場所なんてきっと無い。
俺は男じゃなくて、俺は女でもない。
不完全な失敗作。
それでも結婚したいと思うのは
矢張り我侭でしかないのでしょう。
解っていても
焦る心は止まらない。
とりあえず
「リア充爆発しろ」
と言っていた友人が同棲とか
僕にはショック過ぎました。
でも考えてみたら、俺ももう26なんだもんなぁ。
『早秋メランコリック』
草原に走る一筋の飛行機雲
なびく風は夏の名残の色
少女が麦藁帽子を手で押さえて笑っている
あの頃の君の様で
僕は少しメランコリックになる
真っ赤な太陽が
世界の終焉を歌えば
僕はまた歩き出す
気の早い秋虫が
リーリーと草を揺らす
宵闇に光る光年の星々
少し高くなった早秋の空
夏に持て余した花火を持ってはしゃぐ子供
いつかの日の僕の様で
僕は少しメランコリックになる
墜ちた太陽が
もし昇ってこなければ。
夢見た日も遠く
雄弁な秋虫が
リーリーと今を歌う
リーリーと歌って
僕はメランコリック
知らない内に10月になっていた件
本当に今日まで全く気付いていませんでした。
というか通院日だったので病院に行って
受付で
「保険証ありますか?」
と訊かれて初めて気が付いたのです。
あぁ、月が替わってたんだな、と。
こんな風に今年も終わって
僕はまた駄目人間のレベルを上げて
年ばかり重ねて劣化してゆくのだと思うと
虚しくて仕方ありません。
一応自分なりに頑張ってはきたつもりだけれど
基本的に
「金にならないものは無駄」
という価値観なので
今のところ自分の価値は全く実感していません。
無価値なら早く死ねよ。と自分でも思います。
心に障害を持っている知人が
「仕事が出来なくて辛い」
という内容の日記を書いていたのですが、
怒られてばかりの仕事場で
それでも続けているというその事実だけで
本当に凄いと思います。
僕は無理だったから。
生きていてごめんなさい。
死ななくてごめんなさい。
そう頭を下げる他に出来る事が見つからないのです。
せめて死に至る病だったら良かったのに。
そればかり思います。
幾つも病気や障害を持っているのに
そのどれもが命を奪いはしない。
いっそ殺してくれれば気が楽なのに。
今はただ家族から批判されない為に
リストカットを我慢するので精一杯。
一日に何度も「俺なんか死ねばいいのに」と呟いて
肌に爪を立てて耐える日々。
本当は包丁でザクザク切りたいのだけれど。
寄生虫みたいに生きているのに
ただ生きているだけなのに
それがこんなにも辛い。
でも
辛さに目をとられている隙に
時間は過ぎていく
僕は死に近づく
それはもしかしたら
救いなのかもしれない
とも思います。
人は皆
いずれ死ねる。
それだけが希望なのです。