死んだ振り
死にたいといくら口にしたところで
僕の身体が不調になるだけで心臓は止まらない。
苦しいのは嫌だから呼吸も止めていられない。
痛いのは嫌だから致死量の出血も望めない。
この平和な世界で
死にたいとうわ言のように繰り返すだけの肉の塊
それが僕。
硫化水素の作り方も
首吊り用のロープの縛り方も
練炭の不完全燃焼のさせ方も
全部調べた。
やって出来ないことではなかった。
それでも僕はやらなかった。
多分僕は死にたいと思うだけで
死のうとすることはないんだと思う。
流れのままに生きて
何かのきっかけで死んでいく。
それに抗うだけの力が、僕には無い。
生きるのは簡単だ。
現実が嫌なら眠っていればいい。
薬でも何でも使って
適当に栄養を摂って
あとは寝ていればいい。
それだけでも生きていると言える。
実際僕は日の半分を寝て過ごしている。
夢ではいつも誰かに殺されている。
あぁ、やっと死ねるんだ。
そう安堵した途端に目が覚める。
生きている事実が苦しくて
僕は無理矢理眠りなおす。
そうやって12~14時間
僕はずっと眠り続ける。
勿論睡眠薬を使って。
これでも自殺するよりは人に迷惑をかけずに済む。
必要なのは睡眠薬だけだし。
自殺は本当に迷惑をかける。
まず家の大家に。
誰も自殺した人間が住んでいた場所には住みたがらないから。
次に家族。
自殺者を出したというだけで周囲の住民から冷たい目を向けられる。
そして警察。
不審死扱いなので解剖やら何やらと手間がかかる。
そういった問題で、僕は死なない。
只管眠り続ける。
死ねないから意識を飛ばす。
そして夢の中で死ぬ。
延々とそれを繰り返す。
きっとこれは死んだ振り。
振りでも何でも構わない。
現実にいなくて済むならそれでいい。
だから僕は死んだ振り。
今日も明日も死んだ振り。
頑張りは空回り
昔はよく頑張ってたなぁ、と今更ながら振り返った。
それは、頑張って頑張って、その成果が実ろうとしている人を見たから。
俺は実りは無かったけど。
その人には実りがありそうで。
僕は基本的に
頑張った分だけ負の要素が集まる体質で
だから頑張っていた頃は
本当に色んな人達に迷惑をかけたし傷付けたりした。
多分自分だけが良い思いをしたいって
そのために人を使おうって思ってたから
天罰が下ったんだと今では思う。
一人で何でも出来るようにならなきゃ。
そう我武者羅に色々手を出したこともある。
でも結局
餅は餅屋であり、
付け焼刃の実力では身も蓋もなかった。
今の僕は、全然頑張ってない。
少なくとも自分の為には。
祖母の癌や自分の病気には振り回されているけれど
それは頑張っているというより無理をしている。
無理矢理でも体を動かさなければならない時もあると
僕は最近知った。
日常で大切にするのは自分一人の時間。
本を読んで、ゲームをして、アニメを観て、ネットに入って。
でも最近諸々の無理が祟ったのか
何をやっても全然面白くない場合がある。
何かが食い違っていて
パズルのピースみたいに微妙に噛み合わない。
何十冊と積み上げた未読の本もやりかけのゲームも
何もかも、何かが違う。
何も楽しめない時は多分
頑張って楽しもうとしてる時だと思う。
折角の一人の時間。
あれもこれもやらなきゃ。損をしてしまう。
そんな焦燥感。
だから最近は何もしてない時間もつくることにした。
遊ぶことすら出来なくなったっていうのは悲しいことだけど
出来ないものを頑張ったって僕は空回るのだから。
人は皆僕の傍から去っていった。
せめて僕は僕を取り残さないように
泣き方と笑い方を忘れないように
ずっと傍で聞き耳を立てていよう。
あの日何もかもを諦めたつもりだったけど
まだ僕は遊びという行動に希望を持っていたんだなぁ。
カミサマ
突然ですが、皆さんは神様って信じてますか?
日本の神様でもイエスの父でも誰でもいいです。
神様と仰ぐ存在はありますか?
もしも神様が全てを決めている存在だとしたら
僕は神様を信じています。
所謂アカシックレコードというものです。
森羅万象が記されているというアレです。
基本的に自分には運がありません。
むしろ不運です。
辛うじて金銭面だけは食い繋いでいますが
それもちょっと怪しいものです。
例えば、僕がカップラーメンを作るとお湯をこぼします。
昨日の夕食の残りを食べようとして温めると温め過ぎて火傷します。
薬を呑もうとすると錠剤を落とします。
ポテトチップスを食べようとすると袋を破いて中身をぶち撒けます。
家族が寝ている時音を立てないように歩こうとすると何かに躓いて盛大に転びます。
そんな感じで、何をやっても駄目なのです。
だから1つの行動をして失敗する度に
「こんなことしようとするんじゃなかった」
と一気にテンションが下がってついでに鬱になります。
でも何もしないと親に怒られます。
失意のため息を吐いても親に怒られます。
どの道怒られるので、余計動く気が失せます。
最終的に生きていたくなくなります。
死んだ方がシンプルだと思うから。
で、その全ては初めから決まっていて
だから僕は神様にハメられているのだと思うのです。
僕は相当神様に嫌われていて
行く先々に不運を置かれているのです。
僕が行動を起こす時=何か失敗する時
そう予め決まっているのです。
だからそういった意味で神様は信じますが
祈りもしなければ助けを乞うこともしません。
神様は意地悪な存在です。
神様は悪です。
悪い事は全て神様が齎すのです。
あなたの神様はあなたを救ってくれますか?
あなたの神様はあなたを笑顔にできますか?
そんな存在は、きっとこの世には存在しないと僕は思います。
あー……
明けましたね。
めでたくないけど。
さっき目覚まし時計が「もういくつねるとおしょうがつー」と歌っていました。
過 ぎ た よ 。
今年の正月は飲みっぱなしでした。
飲んでなきゃやれるかって感じだったので。
ねぇ1年って何なの?
まだ何もできてないし始まってもいないのに勝手に終わらせやがって。
挙句勝手に始めやがって。
去年の俺が何をした?
何が出来た?
そうだよ何もねーよ。
ゼロだよ。
何一つ終わってねーよ。
何一つ変わってねーよ。
そんな俺が今年を迎えたって何が出来る?
知ってるよ、何もできねーよ。
去年と一緒だよ。
出もしない本の続きを待って
新しく買った本を持て余して
結局続きが出ない本を読み返して
泣いて 泣いて
そんな1年をもう何年繰り返したんだろう。
俺の人生はゲームと本と音楽で出来てる。
中でも一番影響されるのは本で
兎に角本に埋もれていないと落ち着かない。
物凄く好きになって
ずっと続きを待っていた本は相次いで休刊。
何回も読んで
その度に新たな発見をして
続きが出ない悔しさとか悲しさとかに泣いて
多分もうそれは
10年くらい続けていること。
10年間
自分の感性とかそういうものは随分変わった気がしていた。
だけど実際は、本質的なところっていうのはやっぱり変わってなくて
俺はずっと
大好きな世界の続きを
大好きなまま待っていて
でももしかしたらもう
作家さんの感性は変わってしまっているのかもしれなくて。
それが一番怖いこと。
僕の好きな作家さんは
峰倉かずや氏と
くさなぎ俊祈氏と
安倍吉俊氏の三名。
僕の人生の9割はこの三名でできていると思う。
色んな思考や感情を教えてくれた
とても尊敬している方々。
僕が待ち続けているのは
この三名の中の一人
くさなぎ氏の『TOY'S』という作品。
僕はこの作品がとても好きで
ずっと
本当にずっと
毎日続きが出るのを待っていて
多分この作品が無期休載になってから
色々あったとは思うんだけど
僕の中心は
あの時止まったままで。
空にぽっかり穴があいて
その何も無い世界をただ眺め続けている
そんな感じ。
その穴を埋めるために
どれだけ苦労して失敗したか分からない。
だから今も眺めている。
空白を。
その暗さを。
だから年を越すのは嫌い。
もう続きは出ないんだって言われている気がして。
いい加減諦めろって言われている気がして。
でもこれだけは
これだけは諦められないんだ。
あの愛すべき世界が
世界の続きが
いつか空の穴を埋めるその時を
僕はただそれだけのためでもいい
待ち続けたい。
それが叶わないのなら
死んでしまいたい。
死んで
なくなって
自分という存在ごと
忘れてしまいたい。
消してしまいたい。
そうしたらもう
こんなに苦しい思いをして過ごすことも
なくなるんだろうか。
だから俺はずっと
死にたがりなのだろうか。
この世界には
絶望しか残っていないから。
痛み
誰もこの傷を治せないなら
誰か僕を殺して下さい。
痛くて痛くて仕方ないんです。
透明な血が溢れてこの身体を汚すんです。
血塗れで歩いている僕を見る人の目は
軽蔑の色に淀んでいて
だから皆僕を避けるんです。
土砂降りの雨の中
傘も持たずに歩く僕。
雨が温かくて
僕は泣きたかったのに
涙は枯れて流れなかった。
心はとうの昔に壊れてしまって
欠片は風に飛ばされました。
吹けば散るような脆く軽かった僕の心は
あっと言う間にバラバラになって無くなりました。
後に残ったのは痛み
この痛みだけなんです。
それすらも飛ばされたなら
どんなに楽だったことでしょう。
僕は笑えてますか
僕は泣けてますか
僕は
僕は
この痛みから解放されるなら
命だって惜しくない
否、こんな命があるから
僕はいつまでも苦しいんです。
だから誰か殺して下さい。
助けてくれないのなら
汚いものを見る目で見るなら
いっそ誰か殺して下さい。
それとも
こんなモノの為に手を汚すのは嫌ですか
なんて当たり前のこと。
痛いんです
苦しいんです
痛いんです
苦しいんです
誰か
誰か僕を殺して下さい
深く抉られたまま残るこの傷痕に
杭を打ち込んで下さい
雨が降ると痛むんです
化膿してしみるんです
ドロドロとした膿と血が
雨に混ざって流れて
排水溝の側で
僕は蹲って
雨は温かい筈なのに
何故だか僕は震えて
唇を紫に染めて
イタイイタイイタイイタイ
それしか単語が思いつかない
イタイイタイイタイイタイ
僕の内側から聞こえる誰かの声
僕は僕じゃない
こんな筈じゃない
僕は笑いたい
僕は幸せになりたい
僕は誰かと一緒にいたい
どれが幻で
どれが現実?
分からない
頭が痛い
胸が痛い
手首が痛い
足首が痛い
いつの間にか持っていたカッターナイフが
僕を切り刻む
誰か気付いて下さい
誰か殺して下さい
誰か終わらせて下さい
この
痛みだけの毎日を。