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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、「なりたい自分になりたい」、
人なら誰でも、そのような願望を抱いていると思います。
しかし、多くの人たちが、なりたい自分になれずに悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。
それでは、なりたい自分になるには、どうしたらいいのでしょう。
その答えは、とても簡単なことです。
そのための努力をすることです。
結局はそういうことなのか、と思われるかもしれませんが、ここにこそ、この種の問題の本質があるのです。
なぜなら、なりたい自分になれない人たちは、この努力ができなくて悩んでいらっしゃるからです。
「こうなりたい。でも、そうすることができない。」
この願望と行動の間にある矛盾、これこそがなりたい自分になれない人たちの大きな悩みなのです。
そして、
「もし時間さえあれば、ああすることができるのに」、
「もしお金さえあれば、こうすることができるのに」、
このように「もし○○さえあれば、……」と嘆いては、自分自身の現在の境遇を恨みに思うのです。
しかし、これらの心の叫びは、残念ながら、自らの願望と行動の間の矛盾を埋めるために、自分に対してなされる都合のいい言い訳に過ぎないのです。
なぜなら、なりたい自分になれない人たちにとって、なりたい自分とは、自分が持っていないと思い込んでいる能力の象徴だからです。
それゆえ、どんなになりたい自分を追い求めても手に入れることができない、と無意識のうちに諦めているのです。
そして、そのことを自分自らに隠すために、願望と行動の間の矛盾という悩みを生み出し、まるで自分がなりたい自分を追い求めているかのような言い訳として使われているのです。
そのために、この矛盾を抱えていることが、逆に、行動しないことのお墨付きになってしまっているのです。
もし、本当になりたい自分になりたいと思うのなら、願望と行動の間に矛盾が起きる自己欺瞞のメカニズムを理解し、本当に自分が求めているものは何なのかを知る必要があるのです。
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