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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、政治家の言動を見ていて、ついつい思い出す二つのことわざがあります。
それは、「君子豹変す」というものと「朝令暮改」というもの。
現在では、両方とも態度や方針がコロコロ変わるというような悪い意味で使われることが多いのですが、本来の意味から言えば、違いがあります。
Yahoo!辞書によれば、「君子豹変す」の意味は、
「君子は過ちを改め、善に移ることが際立ってはっきりしている。俗に、態度や考えが急変するたとえにも言う」
とあります。
つまり、本来は、
「徳のある君子というものは、自分が間違っていると悟ればそれをすぐに認めて改め、時代の流れに的確に対応していく考え方を素早く取り入れていく」
というような意味で使われていたようです。
自分の間違いをすぐに認めて改められる点から言えば、立派なリーダーだと言えるのかもしれません。
これに対して、「朝令暮改」の意味は、
「朝に出した命令を夕方にはもう改めること。方針などが絶えず変わって定まらないこと」
とあります。
これは、ただ単に方針がコロコロ変わるという意味で、まったく当てにならない状態を意味しています。
言ってみれば、自分の間違いを認めようとせず、自分の立場を守るために、その場しのぎの言い訳ばかりをしている、政治家のようなものでしょうか。
自分の非を認め考え方を変えていくためには、ものごとを見る視点を変える必要があります。
また、ものごとを見る視点を変えるためには、自分のことばかりを考えるのではなく、他者の立場になって考えることが必要です。
自らの考え方を変える必要に迫られたときには、でき得るものなら、「朝令暮改」するのではなく、「君子豹変」したいものです。
これは、政治だけではなく、家庭、学校、職場など、さまざまなところで言えることです。
たとえば、親が間違いをおかしたときには、子どもの前で正直に間違いを認めることが必要です。
親が決して間違いを認めようとしなければ、子どもは、決して間違いをおかしてはならないと思うようになるでしょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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