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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、先日、どこでだったかは覚えていないのですが、面白い歌詞の歌を偶然耳にしました。
歌っているのは女性で、歌詞の内容は、どうやら飲み屋か何かで、自分の後輩たちに説教をしている男性に語りかけているようなものでした。
その歌詞の一部は、
「偉そうに人生を語るな。
それは、自慢か。
誰も、そんな話は聞いていないし、むしろバカにしてる」、
だいたいこんな内容でした。
この女性にしてみれば、自分は正論を言っているつもりなのでしょう。
しかし、残念ながら、やっていることは、説教している男性と同じことなのです。
つまり、この女性に対しては、次のように言うことができるでしょう。
「偉そうに説教するな。
自分のほうが偉いと自慢しているのか。
その男性は、あなたの話など聞いていない。むしろバカにしてるよ」
と。
恐らく、説教される側にいる人たちは、
「俺たちのことを何もわかっていないくせに、説教するな」
と、この女性の言っていることに賛同することでしょう。
一方で、説教する側にいる人たちは、
「ものごとを何もわかっていないくせに、ちゃんと話を聞け」
と、説教していた男性のほうに賛同することでしょう。
結局、両者は、言うことは違っていても、やっていることは同じなのです。
そこには、
「或る者にとっての正しさは、他の者にとっての正しさではない」
という、正しさに対する基本的な考え方を忘れてしまっているのです。
そして、どちらが正しく、どちらが間違っているか、という競争をし、自分の正しさを相手に押し付けようとしているに過ぎないのです。
お互いが「自分の正しさ」に対する競争をしている限り、問題を解決する糸口は見えてこないでしょう。
問題を解決するには、競争関係から下り、お互いが協力し、お互いを理解しようとする姿勢が必要なのです。
そして、その姿勢は常に、自分から始める必要があるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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