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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、動物の多くは、食べ物や縄張り、あるいはより良いパートナーなどを求めて、同種同士で競争します。
そして、このような争いは、どちらかの命が果てるまで続けられるのではなく、途中でどちらかが降参すれば終わるのが常です。
しかし、このような争いの優劣を決める際に、どのような脳内メカニズムが働いているのかについては、今までほとんど分かっていませんでした。
それが、最近の脳研究によれば、脳の『手綱核』という部位と『脚間核』という部位の2つをつなぐ神経回路が競合し、いわゆる「逃走か、闘争か」という正反対の行動のうちの一つが誘導されて、動物同士の優劣が決定されるということらしいのです。
そして、人間の社会におけるさまざまな優劣が決定される過程にも、この神経回路が関与している可能性があると考えられています。
ただ、人間の場合、話が簡単にいかないのは、ここに自らの行動を評価する意識の介在があるということです。
これが話を大いにややこしくするのです。
つまり、劣っていると判断したときに、ただ逃走するというだけでは終わらないのです。
そのことを自分なりに評価し、自分を責め、その劣っていると思う自分から逃れるためにさまざまな言い訳をしようとします。
そして、それが悩みを生み出し、私たちを苦しめるのです。
アドラーは、それほど難しいことを言っているのではありません。
劣っているということで自分を責めたり、悩んだり苦しんだりする必要はないと言っているのです。
ただ、そのことを受け入れればいいと言っているのです。
そして、劣っていると思う自分を高めるように努力すればいいと言っているのです。
そのほうが、悩み苦しみながら自分を責めることに人生を費やすよりも、もっと幸せな生き方ができると言っているのです。
ただしそのためには、人間がいかに巧妙に自らに欺瞞を仕掛けるのか、その本質を知る必要があるのですが。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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