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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、ネットで、ある女性からの次ような相談の文章を見つけました。
この女性は、価値観がまったく同じ人はいないと思っていて、そういった価値観の違いは、お互いが歩み寄りながら埋めていくものだという考えを持っています。
これに対して、彼氏は、価値観は埋まらないものだという考えを持っています。
そして、結局、この価値観の違いから女性は別れを切り出されたらしく、
「私の考えは間違っているでしょうか?」
というような相談の内容でした。
よく私たちは、恋愛や結婚において、お互いの価値観が違うからうまく行かないのだ、と思っています。
しかし、そうではありません。
そうではなく、根本的なところで同じ価値観を持っているからこそ、うまく行かないのです。
上記の女性の例でいえば、彼女は、
「価値観の違いはお互いが歩み寄りながら埋めていくものだ」
という考えを持っていて、この考えを相手に認めさせることに価値を置いています。
それゆえ、彼を説得しようとします。
これに対して、彼氏のほうは、
「価値観の違いは埋まらないのだ」
という考えを持っていて、この考えを相手に認めさせることに価値を置いています。
それゆえ、彼氏は別れを切り出しました。
つまり、この二人はお互いに、自分の考えを相手に認めさせることに価値を見出しているのです。
そして、お互いに自分の考えを相手に認めさせることに価値を置いているがゆえに、うまく行かずに衝突するのです。
要するにこの女性は、「お互いが歩み寄りながら埋めていくのだ」と言いながら、自分から彼氏に歩み寄ろうとはしなかったわけです。
あくまでも相手が歩み寄ってくることを望んだわけなのです。
但し、私がここで言いたいのは、彼女の行動が正しいとか間違っているとか、決してそういうことではありません。
多くの人たちが価値観の違いを主張するとき、それは、自分の考えを相手に押し付ける競争をお互いにしているのだということにほとんどの人が気づいていない、ということが言いたいのです。
それは、自分の考えを相手に認めさせるという同じ価値観の競争なのです。
それゆえ、その競争から降り、相手の考えを認めることから始めれば、二人の関係は、また違ったものになっていくのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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