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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、他者の関心に関心を示す、つまり他者への共感は、社会生活を営む人間にとってとても重要なことです。
アドラーは、共感することを
「他人の目で見、他人の耳で聞き、他人の心で感じる」
と表現しています。
たとえば、悲しんでいる人がいれば、その人の悲しみを受け入れ、その悲しみを理解し、自分も同じような悲しみを感じる。
これが共感することだと言えるでしょう。
しかし、だからと言って、同じような体験をすれば、必ずしも同じような悲しみを感じるとは限りません。
その体験にどのような意味づけをするかは、人によってさまざまです。
それゆえ、同じような体験をして同じような悲しみを感じるのは、これは共感ではなく、同調と言えるでしょう。
つまり、同じような状況で同じような調子になるということです。
多くの人たちが、この同調することを共感だと勘違いしています。
そのために、同じ状況にいる人たちには、同じ感情を抱くことが当たり前なのだと思い込んでいます。
そこで、同じように感じることを強制しようとするのです。
そして、同じように感じない人を見ると、「冷たい人」だとか、「空気が読めない」などと言って攻撃します。
いわゆる同調圧力と言われるものです。
その結果、多くの人たちが、このような状況にプレッシャーを感じ、辛く感じたり苦しんだりしています。
そして、自分には共感能力がないのだと、自分で自分を責めたりしています。
しかし、それは、人々が同調を共感と取り違えていることによるためなのです。
だから、自分を責める必要はないのです。
決して、あなたに共感能力がないということではないのです。
ただ、自分たちに同調しろという無言の理不尽な圧力に、戸惑いを感じているだけなのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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