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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、一般的に、女性は共感能力が高く、男性は共感能力が低い、と言われています。
それを裏付けるように、『共感する女脳、システム化する男脳』という本もありました。
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私自身としては、この考え方には、少し首をひねるところがあります。
私の考えからすれば、女性と男性における他者との接し方の違いは、共感能力が高いか低いか、という違いではなく、他者に対する興味の持ち方の違いではないか、と思うのです。
女性は、他者の感情に敏感に反応します。
これは、赤ちゃんの感情に敏感に反応することが、子育てをする上で必要不可欠なことだからだと考えられています。
それゆえ、女性は、他者に共感することに大きな価値を置いていると思われます。
これに対して、男性は、他者の態度に敏感に反応します。
他者は自分をどのように扱っているか。
つまり、男性は、どちらか言えば、他者を凌駕することに価値を置いていると考えれるのです。
この両者の、他者に対する興味の持ち方の違いが、他者に対する接し方にも大きな違いを生み出しているのではないかと思うのです。
そして、それは、共感能力が高いか低いかということとは、また別な問題だと思うのです。
もし本当に女性の共感能力が高いのであれば、母と娘の間における確執や、会社の同僚やママ友同士などにおける女性間のトラブルは、そんなに起こらないはずだと考えられます。
なぜなら、共感能力が高いということは、お互いを理解し合う能力が高いということを意味するからです。
お互いを理解し合う能力が高ければ、確執やトラブルが起こることもないでしょう。
このような皮相的な観察は、時に、問題の本質を隠してしまうことにも繋がります。
人間関係における問題とは、他者が自分を理解してくれないから起こるのではなく、お互いがお互いを理解しようとしないから起こるものだからです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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