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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、『人間関係の基本』の記事の続きです。
(前回の記事は→コチラ )
人間関係の基本である『横の関係』を築く上で必要な態度の最後は『協力』です。
私たちは、大抵の場合、他者との間に競合的な関係性を築いているものです。
常に、どちらが優位か劣位かという競争を繰り広げています。
これこそが『縦の関係』を築き上げる基本的な構図であり、言うなれば終わりのない不毛な争いだと言えるでしょう。
そこで、他者との競合性をダウンさせ協力性をアップさせていこうというのが『横の関係』の考え方です。
競合性をダウンさせる上で重要になってくるのが、自らの『陰性感情』に対する対処の仕方です。
陰性感情とは、怒りや不安、焦りなどの言わば負の感情です。
私たちは、自分の立場が劣位になったとき、怒りを感じます。
また、現状と目標との間にギャップを感じたとき、つまりものごとがうまく行かないときに焦ってイライラします。
そして、他者に怒りをぶつけようとします。
このような陰性感情に対処するためには、まずその感情の目的を知ることが必要です。
感情には目的があります。
それゆえ、その感情を使って最終的にどのような目標を達成しようとしているのか、そのことを知るということが必要です。
たとえば、先の例で言えば、怒りには他者を支配しようとする目的があったり、あるいはうまく行かない責任を他者に押し付けようとする目的があります。
要するに、怒鳴り散らして人に言うことを聞かそうとしているということです。
そして、今のように感情を使っていけば、果たしてその目標は達成できるのかを考えます。
つまり、怒鳴り散らせば人は言うことを聞いてくれるのか、それを考えるということです。
たとえその場は収まったとしても、お互いに不愉快な思いが残るものではないでしょうか。
あるいは、自分が部下の立場であるなら、怒鳴り散らす上司の言うことには、反発を感じるものではないでしょうか。
そして、最後に、感情を使うよりも、もっとよい方法がないかを考えます。
怒鳴り散らされるよりも自分ならどのような接し方をされれば言うことを聞くだろうか、それを考えるということです。
自らの陰性感情に対処するのは、非常に難しいものです。
しかし、根気強く取り組んでいけば対処の仕方を見つけることができるでしょう。
たとえ怒りを感じても争わないという選択肢を選ぶことも可能になってくるものです。
この続きは、次回に書きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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