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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、私たちは、残念ながら、過去をやり直すことはできません。
と同時に、未来を先取りして生きることもできません。
常に、私たちは、『今、ここ』の現実を生きているのであり、人生とは、言ってみれば、『今、ここ』の積み重ねでもあります。
にも関わらず、私たちは、過去の出来事に囚われては、『今、ここ』をなおざりにします。
また、未来の不安に苛まれては、『今、ここ』から逃げ出そうとします。
そうして、
「あのとき、ああしていれば…」
「あのとき、こうしていれば…」
「もっと若ければ…」
という後悔の中で生きることになるのです。
要するに、私たちは、過去や未来を持ち出しては、『今、ここ』に真剣に向き合うことを避け、『今、ここ』に懸命に取り組むことから逃れようとするのです。
言ってみれば、これこそが『自己欺瞞』であり、アドラーの言うところの『人生の嘘』なのです。
『今、ここ』を生きるのに、過去は関係ありません。
また、『今、ここ』に懸命に取り組めば、未来の不安を解消することもできます。
私たちにできることは、『今、ここ』に真剣に向き合い、『今、ここ』に懸命に取り組むことだけなのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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