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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、多くの人たちが、
「生きる意味とは何か？」
「私は、なんのために生きているのか？」
という大いなる悩みを抱えながら、漠然とした不安の中で日々の生活を送っていらっしゃるかもしれません。
この問いに対して、アドラーは、次のように答えています。
「一般的な人生の意味はない」と。
確かに、私たちの生きているこの世界には、理不尽な出来事が数多く存在します。
先日、長崎県佐世保市で同級生によって尊い命を奪われた女子生徒を前に、人生の意味を語ることなどできないでしょう。
要するに、人生には、一般論として語れるような意味などないということなのです。
たとえば、東日本大震災など、大きな天災に見舞われたとき、
「どうして、自分たちだけがこんな目に遭うのか？」
と、その原因をいくら探しても納得のいく答えは見つからないでしょう。
大きな困難に見舞われたとき、私たちにできることは、
「これから何ができるのか」
と考えることだけです。
そして、アドラーの言葉には続きがあります。
「一般的な人生の意味はない。
人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」。
あなたの人生を意味あるものにするか、それとも無意味なものにするか、それは、あなた次第なのです。
あなたの人生に意味を与えることができるのは、他ならぬあなたしかいないのです。
すべては、あなた次第なのです。
そういう点では、女子生徒の命を奪った同級生は、自らの手で人生を無意味なものにしてしまっているのです。
【参考文献】
- 嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え/ダイヤモンド社
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