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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日は、アドラーの高弟であるウォルター・ベラン・ウルフの文章を紹介しましたが、彼の文章は次のように続いています。
(昨日の記事の詳細は→コチラ )
人間性やヒューマニズムを人生の目標とする人は、ほんの一握りしかいません。
多くの人が人生の目標を
「私は神のようになりたい」
とか、
「私はすべての人の注目の的にならなければならない」
「私はみんなから愛されなければならない」
「幸せになるためにはすべての女性(男性)を性的に征服しなければならない」
「100%の男性になりたい」
「自分が得られるすべての幸福を最も少ない労力で欲しい」
「私は自分の悪い仲間の陰謀から身を守らなければならない」
「私はすべての責任を回避し、若き日の子どもの楽園に戻らなければならない」
「私は生きている間ずっと、赤ちゃんでいたい」
「私は自分の知識によって自分の環境を支配しなければならない」
「私は社会が私を面倒見てくれるように、生きている間ずっと病気でなければならない」
「私はすべてのリスクを避けなければならない」
といったせりふで公式化することができます。
人生のこれらや似たような千もの目標は、幼少期の境遇の間違った評価の結果です。
ある子どもが早い時期に自分を劣っていると感じれば感じるほど、それを補償する優越の目標が高くなり、神のような存在になりたいという考えに近づいていきます。
(中略)
無能の目標は、全能であることです。
個人の目標は、力と安定が成長と発達に伴うということに気づくずっと以前に設定されるので、その目標は、しばしば人間の向上心や活動をはるかに超えたところに存在することがあります。
自らの能力に正当な自己評価をした人たちは、その能力を磨き、社会に貢献するような人生の目標を設定します。
しかし、自らの能力を低いものだと誤った自己評価をした人たちは、自らの能力を使わずに不適切な方法によって優越性を感じられる誤った人生の目標を設定してしまいます。
そして、その目標が、その人に人生における苦悩を生み出し、その人の行動を自らの責任を回避する不適切で誤った方向へと導いていくのです。
【参考文献】
- アドラーのケース・セミナー―ライフ・パターンの心理学 (Adlerian Books)/一光社
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