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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、今日は、アルフレッド・アドラーの高弟で、その多才さゆえに大いに将来を嘱望されながら、35歳という若さで夭逝したウォルター・ベラン・ウルフの、人間の本質に触れた文章を紹介したいと思います。
もし、健常者についてあえて概説するならば、個人の人生の目標は、幼少期のその人の弱さと経験を何か社会的に価値のある生産的な仕事によって補償しながら、完全な人となるパターンでありましょう。
そのような人は、正直さ、誠実さ、責任感の資質を発達させていくでしょう。
健常な人は、成長するにつれて、社会との結びつきをより強め、建設的な側面を広げ、バランスをよくし、勇気をより大きくするでしょう。
彼は、自立して行動し、判断し、奉仕するでしょうが、時代の社会的要求を何よりも優先して活動するでしょう。
彼自身の意味を求める努力の過程では、虚栄心や野心を後回しにする代わりに、公共の福利に貢献するという関心を向けることでしょう。
彼は、異性の人々を名誉ある仕事仲間とみなし、労働のみならず生活上の特権も、彼女らと公正に分かち合うことでしょう。
こんなに簡単な概説ですが、ほとんどの人がこの規範から大きく外れていることが明らかです。
私たち人間は、社会性の生き物です。
それゆえ、何らかの形で社会に貢献したいと強く望んでいます。
私たちが社会や他人に認められたいと切望するのは、社会に貢献したいという私たちの思いの何よりの証拠です。
また、社会の規範から外れた人たちが、自分たちの行動の言い訳を必死でしようとするのも、その現れだと言えるでしょう。
それゆえに、私たちは、社会から孤立し自分勝手に生きようとするときに耐え切れない苦痛を感じ、自己欺瞞を演じることになってしまうのです。
【参考文献】
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