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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、私たち人間の行動は、常に、何らかの形で自らの価値を高める方向へと動く傾向にあります。
例えば、こんな経験をされたことはないでしょうか。
会社の同僚などに仕事の手伝いを依頼したときに、
「今ちょっと忙しいねんけどなあ……、まあいいよ。手伝うよ。」
あるいは、
「ごめん。今ちょっと忙しいから無理やわ」
などと言われた経験です。
本来ならば、何かを依頼されたときには、それが「できるか」あるいは「できないか」、そのどちらかを答えればそれで済むはずです。
しかし、私たちは、往々にして、できるときには、自分の現状を強調するなりして自分が手伝うことの価値を高めようとしたり、あるいは、できない場合でも、その理由を強調することによって自らの価値が下がることを防ごうとします。
また、フロイトの『防衛機制』の例としてよく引き合いに出されるのが『酸っぱいぶどう』の話ですが、この話に出てくるキツネにしても、いくらジャンプしてもぶどうが取れなかったのであれば、ただ諦めれば済むところを、
「あのぶどうは、酸っぱいに違いない」
と捨て台詞を吐くことによって、自分のジャンプ力が足りなくて取れなかったことに対する自らの価値を合理化という形で高めようとしています。
そういう意味では、フロイトの唱えた防衛機制の数々は、何らかの形で自らの価値を高めようとする人の行動の一つの方法であると言えます。
この自らの価値を高めようとする人の行動が、適切な方法によってなされるときには、人は、無意識に努力をしているものです。
しかし、この行動が不適切な方法によってなされるときには、人は、自己欺瞞を演じることになります。
折しも、二人の方から、他人の行動に対してご質問のコメントをいただきました。
この、人の行動は自らの価値を高める方向に動く傾向にあるということを念頭に置きながら、ご説明していきたいと思います。
この続きは、次回に書きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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