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心理コンサルタントの白瀧です。
『手を洗うと挫折感が緩和される』。
そんな研究結果が、最近発表されました。
研究を発表したのは、ドイツにあるオスナブリュック大学のカイ・カスパー氏。
彼は、被験者を2つのグループに分けて、同じ「不可能な課題」を解くように依頼しました。
そして、想定通り、何せ解くのが不可能な課題ですから、被験者が課題に失敗した後、一方のグループだけに手を洗ってもらいました。
その結果、どちらも特に落ち込むこともなく2度目の課題に取り組み、最初より上手にこなしました。
ただ、手を洗ったグループに関しては、その様子が明らかに楽観的に見えたとのことでした。
ただし、前向きな気分と『やる気』の高さは直結していないようで、2回目は、手を洗わなかったグループの方が成績が良かったとのこと。
彼は、この結果に対して、
「失敗の後に手を洗うと気分がよくなり、問題に区切りをつけようという気持ちが生まれる。しかし、もっと頑張ろうという欲求も洗い流される」
と述べています。
また、
「手洗いは、身体から汚れを取り除くだけでなく、精神的なレベルで複数の効果をもたらすのではないか。まるで何もかもリセットする儀式のように」
と持論を説明しています。
(この研究の詳細は、『ナショナルジオグラフィックニュース 』をご参照ください。)
確かに言われてみれば、手を洗うと、少しは気持ちがリセットされたように感じるときがありますね。
しかし、実験で経験する失敗と仕事や日常生活で経験する失敗とでは、失敗に対するその人の認識の仕方が違いますので、この実験だけでは何とも言えないような気がしています。
まあ、失敗して気分が落ち込んだときには、手を洗ってみるのも一つの方法かもしれません。
ただし、そのときにはやる気まで洗い流さないように注意してください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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