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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事では、嫉妬は、歪んだ愛情でも強い愛情の裏返しでもなく、
それは、自信の無さの現れであり、
相手が自分から去って行ってしまうことに対する不安の象徴なのだ、
と書きました。
つまり、嫉妬を感じる人は、
「自分には、パートナーを惹きつけておく魅力がない」
と無意識に思っているのだ、と。
そして、嫉妬にはもう一つの目的がある、とも書きました。
（前回の記事は、→コチラ ）
では、嫉妬のもう一つの目的とは何でしょうか？
それは、『自分の行動に対する言い訳』です。
嫉妬深い人は、自分に自信がありません。
そして、自分にはパートナーを惹きつけておく魅力がないと思っています。
それゆえ、恋愛がうまく行かないと無意識に思っているのです。
そこで、彼らは、嫉妬深くなります。
嫉妬深くなれば、相手の行動に対して疑心暗鬼になります。
そして、その疑心暗鬼が、相手を束縛するという行動を取らせるようになり、それがどんどんエスカレートしていきます。
その結果、相手の人は、その束縛から逃れようとするようになります。
こうして、恋愛がうまく行かなくなるのです。
そんなとき、彼らは、次のように言います。
「もし、自分が嫉妬深くさえなければ…」と、あるいは、
「相手が私を嫉妬させるような行動さえ取らなければ…」と。
つまり、自分が嫉妬深くさえなければ、恋愛はうまく行くのだと言いたいのです。
こうすれば、恋愛がうまく行かない言い訳を嫉妬のせいにすることができるわけです。
人間の問題は、常に『自分の価値』に関する問題です。
人は、自分の価値が危険に晒されたとき、問題を抱えるようになります。
もし、彼らが、相手に嫉妬も何もせずに行動し、それでも恋愛がうまく行かなければ、それは、自分に魅力がないことを証明することになってしまいます。
そして、彼らは、自分には魅力がないと思っており、そのことが証明されれば、自分の価値が損なわれると無意識に思うのです。
そのために、彼らは、嫉妬という感情を利用して、事前に言い訳ができるようにしているのです。
「私の恋愛がうまく行かないのは、私に魅力がないからではない。」
「この嫉妬深い性格のためなんだ」と。
こうして、彼らは、自分の魅力を高める努力をすることなく、ただ嫉妬という欺瞞の中で生きることを選んでいるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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