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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、前回の記事では、親が子どもにとっての『心の安全基地』になる得ることについて書きました。
(前回の記事の詳細は→コチラ )
ただ、ここで注意して欲しいのは、赤ちゃんの発する要求に十分応えるということは、もちろん、愛情を持って赤ちゃんに接することを意味しているのですが、それは、決して甘やかすことではないということです。
甘やかすとは、親が赤ちゃんの発する要求に過度に応えようとしたり、また赤ちゃんが要求していないことにまで応えようとしたりすることであり、子ども自身がやるべきことを親が先回りしてやってしまうことです。
親が子どもを甘やかすことは、子どもに対して
「あなたは、自分一人では何もできないのですよ。」
というメッセージを送っていることを意味しており、
甘やかされた子どもも、そのメッセージを受けて安心感よりはむしろ
「私は、自分一人では何もできないのではないか?」
という不安を感じるようになります。
そして、
「世界は、私に何を与えてくれるのか?」
と欲しがることばかりを考え、
「私の問題は、他人がすべて解決すべきである」
という他人に対する期待ばかりが大きくなってしまいます。
その結果、世界が自分に何も与えてくれず、他人が自分に何もしてくれなければ、すべてが自分に敵対的だと捉えるようになります。
社会とは、人々の貢献によって成り立っているものであり、何かを与えてくれたり他人が何かをしてくれたりするのを期待すること自体が不適切な考えだと言えます。
それゆえ、甘やかされた子どもは、多かれ少なかれ、人間関係の問題に直面し苦しむことになるのです。
そして、現代の社会では、多くの親が、子どもを甘やかすか、それとも虐待し無視するか、その両極端に走る傾向にあるのです。
それは、親自身が、幼い頃に『心の安全基地』を体験することなく育ったからに他なりません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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