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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、イギリスの精神科医であるジョン・ボウルビィは、その著書の中で次のように述べています。
『幸運にも、人間の心は、人間の骨のように、自己治癒する強い傾向がある。
心理療法家の仕事とは、整形外科医のように、自己治癒力が最高に発揮されるような条件を提供することである。』
人間の心が自己治癒力を発揮するには、彼の言うとおり、そのための条件が整えられる必要があります。
それは、人間の本質と心のメカニズムを知るということであり、『己自身を知る』ということでもあります。
人間の行動には目的があります。
そして、私たちは、ある種の方向性を持って自らの人生を歩んでいます。
それゆえ、自分の行動の目的を知ることが出来れば、自分の行動の意味を理解することが出来ます。
そうすれば、自分が人生において進もうとしている方向性をも理解することが出来るようになります。
しかし、私たちが自らの行動の目的に気づくことが難しいのは、普段から自らを欺く欺瞞を演じ、この目的を自らにも隠そうとしているからです。
そのために、自分の行動の目的を知るためには、人間の本質と心のメカニズムを知ることが必要になってくるのです。
そして、もし自らの歩む人生の方向性が不適切なものであると理解することが出来れば、なぜ幸せな人生を歩めないのかを知ることが出来ます。
そうして、それを適切なものへと変えていく努力をすれば、幸せな人生を歩むことが可能になるのです。
このとき、心の治癒力が、最高の形で発揮されると言えるのです。
【参考文献】
- 母と子のアタッチメント―心の安全基地/医歯薬出版
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