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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、神奈川県逗子市で起きたストーカー殺人は、被害者の女性のことを思うと何とも痛ましく、犯人に対して強い憤りを感じる事件です。
何度も繰り返されるストーカーによる殺人事件。
そして、その度に明るみに出る警察の後手後手の対応。
今回の犯人も、殺人事件を犯す前に一度ストーカー規制法による警告を受けており、それにも関わらず残忍な犯行に及んでいるところから、もはやストーカー規制法が被害者を守るための十分な手立てとなっておらず、また、警察の対応が後手に回らざるを得ないところからも、この法律が限界そのものを迎えていることは明らかなようです。
それに加えて疑問視せざるを得ないのは、今回の警察の対応です。
警察は、被害者の女性が度重なる犯人からのストーカー行為によって苦しめられていることを十分に知っていながら、増してや被害者の女性から、結婚後の名前や住所を教えないようにと依頼されていたにも関わらず、昨年、犯人を脅迫容疑で逮捕する際、何度も被害者の結婚後の氏名と住所の一部を知らせていました。
この情報をもとに、犯人は被害者の住所を特定し、今回の犯行に及んだことが明らかになってきています。
もちろん、この犯人は、自分のことにしか関心がなく、他者への関心が完全に欠如していることは明らかです。
しかし、今回の警察の対応は、この犯人だけでなく、現在では一般の人々も、自分のことしか考えず他者への関心を失っていることを大いに示しています。
確かに、刑事訴訟法では、犯人逮捕の際や容疑者に弁解を与える際などに、逮捕容疑をきちんと知らせる必要があることを規定しているようです。
しかし、被害女性のことに関心があれば、女性の現在の名前や住所が特定できないように工夫して逮捕容疑を犯人に知らせることはそんなに難しいことではありません。
また、犯人そのものに関心を持てば、この犯人が被害女性の情報を少しでも入手すれば、今回のような犯行に出る可能性があることを想像するのもそんなに難しいことではありません。
警察に、少しでも他者への関心があれば、今回の犯行は未然に防げたかもしれないのです。
このことからも、警察が、自分たちの杓子定規なルールのことばかりに囚われ、他者への関心をまったく失っていたことがわかります。
事件後、警察は、
「今から考えれば、女性の名前を匿名にする方法もあったかもしれない」
というコメントを残していますが、
「匿名にすべきだった」
と言わないところに、彼らが事件後も自分たちの責任逃れのみに関心があり、被害女性に対する関心がまったくないことが窺い知れます。
しかし、これは警察や犯人に限ったことではありません。
現在は、多くの人たちが他者への関心を失っています。
そして、そのことが数多くの悲劇を生み出しています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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