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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、よく『自分探し』ということが言われます。
昔は、若い人たちの特権のように言われていましたが、現在では、若い人に限ったことではないようです。
この『自分探し』。
言ってみれば、
現在の自分を受け入れることができず、自分が何者で本当は何がしたいのかがわからない。
きっと自分にはまだ見ぬ能力が隠されていて、どこかに本当の自分がいる。
というような心境だと言えるでしょうか。
しかし、残念ながら、人間に本当も偽物もなく、今の自分があくまでも本当なのであって、どこかに本当の自分がいるわけではありません。
では、なぜ、多くの人たちが、今の自分を受け入れることが出来ずにいるのでしょうか?
それは、今の自分が、目の前の課題から逃げようとする臆病な行動を取っていることを無意識的には理解しているからです。
それゆえ、『今の自分は本当の自分ではない』という欺瞞を演じざるを得なくなるわけです。
しかし、ときに、「自分探しの旅に出た人が、旅先で本当の自分に出会った」というような話を耳にすることがあります。
これも、実際には本当の自分に出会ったわけではないのです。
私たち人間は、以前にも書いた通り、決して一面的ではなく多面的な生き物です。
私たちは、そのときの状況や接する相手によって、実にさまざまで多様な顔を使い分けています。
そのために、見知らぬ土地に行ったときには、見知らぬ土地に対応するような顔を出すようになります。
その顔が、たまたま今まで気づかなかった自分の新たな一面であり、それを本当の自分だと感じたに過ぎないのです。
実際、多くの人たちが、普段から自分の能力を使おうとせず、目の前の課題から逃げるような行動を取っていながら、そういう自分を欺くために『自分探し』という幻想を追いかけています。
そして、自分を見つけられずに、ますます自己欺瞞の罠に陥り自らを苦しめています。
残念ながら、今の自分の臆病な行動と向き合わない限り、『自分探し』という幻想から逃れることはできないのです。
そして、その幻想を打ち破りたいのならば、自分の能力を使うために、今まで逃げていた新しいことにどんどん挑戦していくことが必要なのです。
そうすれば、何も旅に出なくても、自分の新たな一面に気づくことができるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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