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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、現在、NHKの連続テレビ小説では、『純と愛』というドラマが放送されています。
このドラマでは、ヒロインの恋人の男性は、人の顔を見ればその人の本性が見える能力がある、という設定になっているそうです。
私はこのドラマを見ていないので、この『人の本性が見える』という設定がどのような内容になっているのかわかりませんが、もしもドラマでよくあるパターン、つまり、
一般的に人の本音と言われるもの、要するにその人が思っていることがわかる、
というような設定なら、それは、人の本性どころか、人の本質そのものをまったく理解していないと言わざるを得ないことになります。
そもそも人が思っていることは、その人の本性などではありません。
人が言っていることと同じように、その人が思っていることも、その人本人を騙すための欺瞞に過ぎないのです。
それは、人が言っていることと同じように、人の皮相的な一面に過ぎません。
人の本性とは、言うならば、その人の人生の目標であり、その人が幼い頃にどのような人生を歩もうかと決めた目標そのものです。
それゆえ、『人の本性がわかる』ということは、その人の思っていることがわかるというような皮相的なことではなく、
なぜ、その人はそう思う必要があるのか?
つまり、そのように思うことによって何を達成しようとしているのか?
そのことがわかるということなのです。
たとえば、ある人があなたに対して丁寧な挨拶をしていながら、心の中ではあなたのことを馬鹿にしているとするならば、馬鹿にしていることがこの人の本性なのではなく、
なぜ、馬鹿にする必要があるのか?
馬鹿にすることによって何を達成しようとしているのか?
それこそが、この人の本性なのです。
そのために、人の本性がわかれば、人間不信に陥るよりもむしろ、相手のことを深く理解することができるようになるでしょう。
人の本性、つまり人の本質とは、その人の言っていることや思っていること、あるいはその人の行動など、その人が表現するすべての動きの統一体であり、意識と無意識が織り成す一つの一貫された動きです。
それこそが、人の本性であり、人の本質です。
もし人が思っていることが人の本性であるなら、もし人がそんな単純なことで表現され得るなら、誰もこんなに悩んだり苦しんだりはしないことでしょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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