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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、昨日の記事の続きです。
昨日の記事では、
強迫性障害は、
脳の眼窩前頭皮質と線条体という二つの領域で活動過多が起こる特徴がある、
ということがわかっていることを書きました。
(記事の詳細は、→コチラ )
眼窩前頭皮質は、
間違いに気づくことが主な働きと考えられています。
強迫性障害の場合、
この部分に活動過多が起きて興奮が繰り返されます。
すると、
何かが間違っているという強い感覚が脳の他の部分にも広がるわけです。
また、線条体は、
恐怖や不安をつかさどる二大組織である眼窩前頭皮質、扁桃核を含む、
他の領域からの入力を受け取っており、
この眼窩前頭皮質と線条体はひとまとめにされ、
『不安回路』と呼ばれてきました。
この強迫性障害に対して、
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の精神神経科医である、
ジェフリー・シュワルツは、
『マインドフルネス(気づき)』という考え方が、
治療に応用できないかと考えました。
ここで言う『マインドフルネス』とは、
自己の内面に意識的に心配りを怠らず、
完全に把握しながら判断を避け、
ありのままに観察することであり、
心の外側に立って、自然に芽生えて脳から生まれる思考、
感情を他者に起きていることのように客観的に観察すること、
だと述べています。
つまりは、
自分の言動を意識して客観的に観察することによって、
自分の今の状態に気づきを与える、というものであり、
私たちの気づきの考え方に非常に近いものがあります。
そして、彼は、このマインドフルネスに基づく認知療法によって、
強迫性障害の患者の強迫観念の認識を変えられるかどうか、
という研究に取り掛かりました。
この続きは、次回に書きたいと思います。
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