ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントのしらたきです。
さて、『強迫性障害』、あるいは『強迫神経症』と言われる、
精神性の症状があります。
強迫性障害とは、
その行動が不合理であることはわかっているのだが、
どうしてもやめられずに繰り返してしまう、というもので、
それには、『強迫観念』と『強迫行為』があります。
強迫観念とは、
強い不安を伴うような望ましくない特定の考えが頭に浮かび、
何度も何度も繰り返し考えてしまうもので、
たとえば、
「泥棒に入られたらどうしょう」とか
「火事になったらどうしょう」、
あるいは、
「手に菌がついたらどうしょう」
などというような考えが繰り返し頭に浮かび、不安に苛まれる状態です。
そして、強迫行為とは、
そのような不安から、
儀式的な行為を繰り返してしまい、どうしてもやめられないというものです。
たとえば、
鍵の施錠を何度も確認したり、
ガスの元栓を閉めたかどうかが気になったり、
あるいは、
手が汚れていないかと何度も手を洗ったりする行為です。
私も、以前には、この強迫性障害に苦しめられたことがあり、
家の鍵やガスの元栓が非常に気になって、
毎日、自宅と駅の間を3回も4回も往復したことがあります。
また、なぜか手が汚れているように感じて、
一日に何度も何度も手を洗うという行動を繰り返していたこともあります。
この強迫性障害の厄介なところは、
最初は、精神性の症状による行為であったものが、
それを繰り返しているうちに、実際のものとなってしまうことです。
たとえば、
鍵の施錠を何度も確認するために、
鍵を閉めたり開けたりを繰り返して、
最後に鍵を閉めたかどうかがわからなくなったり、
また、鍵をガチャガチャやっているうちに鍵が閉めにくくなったりして、
実際に、何度も鍵の施錠を確認せざるを得なくなってしまいます。
あるいは、何度も手を洗っているうちに、
手が荒れて、本当に汚れが付着しやすくなってしまったがために、
実際に何度も手を洗わざるを得なくなったりして、
症状をどんどん強化することになってしまうのです。
この強迫性障害には、
二つの脳の領域が活動過多を起こす特徴がある、
ということがわかっています。
その領域とは、『眼窩前頭皮質』と『線条体』です。
この続きは、次回に書きたいと思います。
【参考文献】
- 「脳」を変える「心」/バジリコ
- ¥1,890
- Amazon.co.jp
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
心理学教育の必要性と気づきの思考法を広める活動をしています。
↓ご協力のほど、よろしくお願いします。
にほんブログ村
幸せになりたい方は、
幸せになるための気づきの思考法テキスト
「気づきの思考法養成講座ー総論ー」を読んでください。
→コチラ
をクリックしてください。