「母の日」に隠された葛藤 | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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さて、先週の日曜日、5月13日は『母の日』でした。


母の日』と言えば、


一般的には、母親にカーネーションを贈り、


日頃の苦労に感謝の気持ちを表す日とされていますが、


感謝の気持ちをどのような形で表すかは人それぞれ。


中には、旅行や高価なプレゼントをされる方もいらっしゃるかもしれません。


この『母の日』を巡っては、


次のような隠された葛藤のエピソードが、


ナショナルジオグラフィックニュース』で紹介されていました。


以下は、その記事からの抜粋です。



「母の日」、その起源と反対運動


(略)


現在われわれが知る「母の日」の誕生に最も貢献したのは、彼女の娘であるアンナ・ジャービスだ。(中略)


アンナ自身は生涯子どもを持たなかったが、1905年に母のアンを亡くしたことを契機に、母の日誕生の立役者となった。最初の母の日が祝われたのは1908年のことだ。


(中略)


主にアンナの働きかけによって、母の日は多くの市や州で祝われるようになり、1914年には当時のアメリカ大統領ウッドロウ・ウィルソンが5月の第2日曜日を正式に祝日と定めた。


「アンナにとって、その日は家に帰って母親と過ごし、母親のしてくれたことに感謝するための日だった」

と、ウェストバージニア・ウェズリアン大学のアントリーニ氏は述べている。


「すべての母親を祝うのが目的ではない。自分たちの知る最高の母親、すなわち自分の母親を、子どもとして祝うための日だった」。


アンナがこの日を複数形の「Mothers’ Day」ではなく、単数形の「Mother’s Day」で読んだのはそのためだとアントリーニ氏は言う。


しかし、アンナの成功はほどなく失敗に変わる。(中略)


アンナにとって内輪で祝うものだった母の日は、いつの間にか花やキャンディ、グリーティングカードを買って贈ることが主体の商業的な日に変貌していた。


この変化に不満を覚えたアンナは、自身が相続したかなりの資産を投じて、母の日を厳粛なルーツに立ち返らせるための活動を始めた。


アンナは「母の日国際協会」を立ち上げ、この祝日の主導権を取り戻そうとした。不買運動を展開し、訴訟を起こすと警告した。慈善活動の資金集めに母の日を利用したとして、時の大統領夫人エレノア・ルーズベルトを非難さえした。


アントリーニ氏によると、「1923年には、フィラデルフィアの菓子製造業者の集会に押しかけた」という。(中略)「現在も存続している『アメリカ兵士の母の会』という組織が、資金集めに母の日を利用し、毎年カーネーションを販売していた。これに腹を立てたアンナは、1925年にフィラデルフィアで開かれた同組織の集会に押しかけ、治安を乱す行為を理由に逮捕された」。


母の日を改革しようとしたアンナの熱心な活動は、少なくとも1940年代初めまで続いた。1948年、アンナは、(中略)84歳の生涯を閉じた。


「アンナは財産を使い果たし、認知症になって療養所で亡くなったが、彼女こそ、その気になれば母の日を利用して利益を得られたはずだ」とアントリーニ氏は言う。「しかし、彼女はこの日を金儲けに利用する人々を攻撃した。結果として彼女は、経済的にも肉体的にもすべてを失ってしまった」。


(この記事の全文は、コチラ をご参照ください。)



人の考え方は、人それぞれ違います。


先にも述べた通り、人の感謝の表し方も人それぞれです。


人間は、進化の過程で、お金という文化を生み出しました。


そのため、現在では、人が生きるためには、


何らかの形でお金を儲けることが必要になっています。


何を商売にするかも人それぞれです。


彼女の考え方は、確かに崇高なものかもしれませんが、


かといって、


そのことを商業利用することが一概に悪いことだと言うわけでもありません。


何が良くて何が悪いかも、人それぞれの考え方によって変わってきます。


もちろん、詐欺まがいの商売をすることは論外ですが。


しかし、彼女は、人々の行動が許せなかった。


自分の主張が通らないことに我慢ができなかった。


ここに、


自己評価の低い人たちが陥る競争という葛藤が垣間見えてきます


彼女のように、母の日誕生の立役者だからといって、


決して自己評価が高いとは言い切れないのです。


自己評価が低いと自分のことしか考えられません


それゆえ、他人の考えを受け入れることができないのです


そうして、他人の意見を何から何まで否定し、


自分の意見のみを押し付けようとしてしまうのです


こうして、競争という葛藤の中に身を置くことになってしまうのです。


もし彼女が、他人の行動を攻撃するのではなく、


自分と違う考え方の人たちをも受け入れ、


その中で、


自分の考え方を広げることにもっと専念したならば、


あるいは、彼女の考えこそが、もっと多くの人たちに受け入れられたかもしれません。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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