人は、他人の評価におかしな行動を取る | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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マジで今の人生を変えたい、人生を成功に導きたい、そう思う人は、アドラー心理学をベースにした『気づきの思考法』を学んでください。
自らが演じている自己欺瞞に気づき、必ず変わることができます。

ご訪問いただき、ありがとうございます。


心理コンサルタントのしらたきです。


さて、みなさんは、次のようなくじがあれば、参加されるでしょうか?


『コインをトスして、表が出れば1万円もらえ、裏が出れば1万円払う。』


私なら、おそらく、参加しないでしょう。


多くの人たちも、参加されないのではないでしょうか?


では、


『表が出れば2万円もらえ、裏が出れば1万円払う』、


というのではどうでしょうか?


あるいは、


『表が出れば3万円もらえ、裏が出れば1万円払う』、


というのでは?


このように、利益が損失の2倍、3倍と増えていけば、


「参加してもいい」という方も増えていくのではないでしょうか。


実験によれば、被験者が、


利益の金額が少なくとも損失の何倍以上ならギャンブルに参加しても良いと思うか、


つまり、損失への比重のかけ方には個人差がありましたが、


典型的には、ある損失に対して最低でもその3倍の利益が見込まれないと


ギャンブルには参加しないことが示されました。


このように、私たちは、同額の利益を得ることよりも、


同額の損失を回避する心理傾向を強く持っています。


行動経済学では、このような人間の行動を『損失忌避』と名付けています。


また、このようなリスクに対して慎重な行動を取っているときの脳内では、


ノルアドレナリン』という脳内物質が深く関わっていることが、


最近明らかになりました。


ノルアドレナリン』とは、中枢神経系に存在する神経伝達物質で、


覚醒、集中、意欲、記憶などの働きがあり、ストレスを受けたときにも放出されます。


(この実験の詳しい内容は、コチラ をご参照ください。)


私たちが損失に対して慎重な行動を取ることは、何も不思議なことではありません。


リスクを回避する行動は、ときに人を助けてくれます。


ところが、ここに『他人の評価』という新たな要素が加わってくると、


人は、途端におかしな行動を取るようになります。


たとえば、先のコインのくじの例で言えば、特に男性の人に多いと思いますが、


自分の損失忌避の行動に対して、


「なんや、度胸がないなあ」


などとある人から言われたとしたら、


「そう、俺は度胸がないねん」


と自然に答える方は、ほとんどいないでしょう。


俄然目の色が変わり、自分の行動の言い訳を必死にするようになるはずです。


「所詮、ギャンブルなんて…」


とギャンブルそのものを否定したり、


「最近、運が悪くて、どうも表が出るような気がしない」


などと自分が行動を回避したのを運のせいにしたり、


「今回はちょっとな。でも、ここぞと思うときは、俺も賭けに出るよ」


などと意味不明な言い訳をする場合もあります。


あるいは、相手の言葉に挑発されて、


「俺だって、度胸はあるよ」


と、やりたくもないギャンブルに手を出してしまう人もいます。


私たちは、『他人の評価』という要素が加わった途端、


自然体でいることができなくなり、自らの行動を複雑にし踊らされてしまいます。


ここに、自己欺瞞の本質があり、人間の本質が隠されています。


そして、その本質は、実にシンプルなものなのです。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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