被災者へのインタビュー | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

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心理コンサルタントのしらたきです。


さて、東日本大震災の発生からもうすぐ2カ月が経とうとしています。


このゴールデンウィークには、多くの人たちが被災地に駆けつけてボランティア活動に従事されており、1日も早い被災地の復興に向け、その力を遺憾なく発揮してくださることを願っています。


それにつけても、私が気になるのは、このような悲劇を通じて常に繰り返されるメディアのあまりにも無知過ぎる被災者の人たちへのインタビューです。


彼らは、被災者の人たちへの心のケアと称しながら、それとは全く逆のことを平気でしているのです。


確かに、被災者の人たちが、自分たちの体験をあくまでも自主的に他人に話される場合には、その体験と客観的に向き合うことができ、体験が整理され、心が癒される効果が期待されます。


しかし、インタビューなどによって、体験と向き合う準備ができていないまま、その記憶を強制的に想起されると、却って思考が混乱し、その記憶を強化する結果を招くことになってしまいます。


また、彼らはその悲惨さを強調するあまり、常に、「悲しかったですか?」「辛かったですか?」「怖かったですか?」など、相手の感情を強化するだけで全く意味のない質問を繰り返しています。


そうして、そのことが、悲しみを増長し、恐怖を強化し、不安を煽ってしまい、トラウマを作り兼ねないのです。


人間はどのような悲惨な体験をしてもそれを乗り越える能力を持っています。それは、過去のデータが物語っています。


例えば、どのような悲惨な出来事を体験しても、その後にPTSDを発症されるのは一部の人に限られており、ほとんどの人たちはその経験を乗り越え、元の生活に戻られています。


そして、過去の出来事がトラウマとなりPTSDなどを発症されるのはそのほとんどが周囲の人たちの接し方に問題がある場合が多いのです


それは、メディアのインタビューと同じように、知らない間にその人の記憶を強化し悲しみを増長し恐怖を強化し不安を煽るような接し方をしてしまっているのです


このような大震災では、被災者の人たちの話しに真摯に耳を傾けることは、とても大切なことです。しかし、それが、メディアのインタビューのように、相手の悲しみを増長し、恐怖を強化し、不安を煽るような聞き方になってしまっては決していけないのです。


これは、もちろん、普段の生活においても言えることです。私たちは、相手に同情するあまり、知らず知らずのうちに、相手の話を聴きながら、その経験を強化する受け答えをしていることが多いのです。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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