こどもとアロマの原亜紀子です。
週末は
自然農36年目という
高橋浩昭さんの畑に伺ってきました。
山の上にある
かつてみかんの段々畑だった場所で
お一人でやられているとは思えないほど
たくさんの畑がありました。
いまはちょうど
冬野菜の収穫もおわった
端境期でしたが
これから
大きく育っていきそうな
マメ科の野菜やたまねぎたち
立派だったんだろうなぁ・・
という感じの夏野菜の残渣
「島の自然農」の山岡さんも驚いていた立派なトマト(の残渣)
気持ちよさそうに生えてる冬草たち
歩いているだけで
土がフカフカなことが伝わってきて
草たちはふわふわで
畑全体がやさしい雰囲気で
包まれていました。
高橋さんは
ずっとやさしい笑顔と穏やかな声で
畑の案内をしてくださり
質問にも1つ1つ丁寧に答えてださり
畑がお人柄を表すというのは
本当だなぁ・・と感じたのでした。
高橋さんのお人柄が伝わってきます
じつは2年前
静岡に移住してきて
自然農を教えてくれる方を探して
検索ででてきたのが
高橋さんでした。
有名な方が近くにいる!
勉強会に参加したい!
とワクワクしながら
調べてみたけれど
畑の場所も連絡先もわからず・・
ガックリと肩をおとしたことを
よく覚えています。
でも
ずっと行ってみたいと
憧れていた畑だったのです。
あのときの私に伝えたい。
2年後
仲間たちと高橋さんの畑にいけるよ
楽しみにまってて、と。
きっかけは昨年の秋。
大好きなYouTubeチャンネル
「島の自然農」で
高橋さんの畑が紹介されていて
思わず「あーー!!」と
声がでました。
そこから
訪問が実現したのでした。
いつか会いに行きたいと
ずっと思っていたので
夢が1つ叶ってしまった!
高橋さんのお話のなかで
印象的だったのは
草との付き合い方
自然農では
草は野菜を守り
土を豊かにしたり
虫たちのすみかになったりと
野菜を助けてくれる存在ですが
それと同時に
いちばんの悩みは
野菜が草に負けてしまうこと
だったりもします。
私の畑も
ヨモギやカラムシなどの
手ごわい草たちに埋もれて
消えていった野菜やハーブは
たくさんあります。
草を放っておくでもなく
排除しすぎず
ちょうどよい距離感でいるのは
実際はなかなかむずかしいのです。
でも
その答えはとてもシンプルでした。
「野菜が一歩先をいってさえいればいいんです」
近くの草が
野菜より大きくなっていたら刈る。
野菜の方が大きかったら
そのままで大丈夫。
少し離れた草は何もしない。
風通しが悪ければ片側だけ刈る。
片側の草を刈った長ネギの畑
そのさじ加減は
野菜と草との関係をよく観察して
見極めていきます。
知識としては
知っていたはずでしたが
実際に
草と野菜たちとがバランスよく
育っている様子をみたことで
ようやく腑に落ちたのでした。
そして
標高が高いその畑では
豆類もたまねぎも
まだ少し小さめでした。
でも「そのとき」がくると
しっかり育って
立派な実をつけてくれるそうです。
「だから小さくても
焦ることはありません。
きっと何年かやっているうちに
わかるようになってきますよ」
このとき
高橋さんの畑の
調和のとれた美しさは
人の都合に合わせようせずに
自然のなかでの生命の営みをよく観察して
それに沿ったやり方を
その都度選んできた結果なのだなぁ
と感じたのでした。
ただ
そんな高橋さんも
頭を悩ませているのが
野生動物による食害でした。
鹿、アナグマ、イノシシ、うさぎなど
さまざまな動物たちが
作物を食べてしまうのだそうです。
気持ちのよい畑の景色とは対照的に
その周りはネットや電柵などの
いろいろな獣害対策がされていました。
それでも2000年ごろまでは
野生動物による被害は
ほとんどなかったそうです。
開発が進み
住む場所や
食べるものがなくなった動物たちが
人里へ降りてくるようになり
そのしわ寄せが
畑にきているのでした。
いまではかなりの労力を
食害の対策に
費やすことになっているそうです。
そのお話をききながら
ふと「茶色の朝」を思い出しました。
ある日
「茶色のペット以外は飼ってはいけない」
という法律ができ
その後も
次々と「茶色」以外のものが
禁止されていきますが
みんな疑問を感じながらも
「自分とは無関係」と何もせず
少しずつ自由が奪われていくことに
慣れていってしまいます。
主人公も最初は
自分とは関係ないと
受け流していましたが
やがて
友人が過去に黒猫を飼っていたと
口をすべらせ
当局に連れていかれてしまいます。
そして、さいごは・・
「おかしいな」と感じても
「自分とは関係ない」と目を背けているうちに、
少しずつ自由や命が奪われていく
という物語です。
農業が抱える問題は
農家の方だけでなく
私たち自身の問題でもあります。
ずっと前から
動物たちはサインを出して
教えてくれていたのに
気づこうともしなかった。
いま、「茶色の朝」は、
もう他人事ではなく
わたしたち自身の現実になりつつある
と感じます。
ずっと行ってみたかった畑で
ずっと会いたかった方と過ごせた
とても幸せな1日でしたが
同時に
いろんなことを考えさせられる
時間でもあったのでした。
<今後の講座開催予定>
6月ごろ
「精油の効果的で安全な使い方」
をテーマにした
新しい講座をスタートする予定です。
・症状別の有効な吸収経路と使い方
・濃度や頻度の考え方
・精油選びのポイントと注意点など
具体的な例をあげて
しっかりと結果をだしつつ
安心して日々のケアに取り入れられる方法を
お伝えしていきます。
詳細が決まりましたら
またお知らせしていきますね。
原 亜紀子
ママのための自然療法スクール*こどもとアロマ 主宰
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