傷の小さな粉瘤手術 | 南大阪の形成外科医 木田 昌隆のブログ

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河内長野市で形成外科、皮膚科、美容皮膚科のクリニックを開業しております。
コンセプトは「河内長野で最先端」です。
これから皆様に様々な情報や、当院での施術内容など情報提供していきたいと思います。

みなさんこんばんは

ようやく少しずつですが、日常が戻ってきています。

ソーシャルディスタンスを保ちながらがんばりましょう😁。

さて

みなさん粉瘤という疾患を聞いた事があるかと思います。

毛穴からできる良性のできもので、皮下に袋ができる病気です。

治療は基本的には「外科的切除」となります。

これは腫瘍の大きさ1に対して3の長さの紡錘形の切開線で摘出する事になります。

今回ご紹介するのは、最小切開から粉瘤の袋を摘出する治療です。


点線部分が粉瘤、大きな紡錘形が一般的な切開線です。

小さな切開がカプセル摘出のデザインです。

この小さな切開から•••


こんな感じに粉瘤を摘出します。


これだけ綺麗に摘出するのはそれなりの技術を要します😁。

摘出後の空間を隙間ができない様に皮下で縫合し•••


こんな小さな傷で終了です。

ここまで小さいと当然将来的に目立つ事もほとんどありません。

ただし全例でこの方法ができるわけではありません。

皮膚が分厚い方や、皮膚と腫瘍の癒着が強い場合などは通常の紡錘形手術になります。

粉瘤でお困りの方は是非一度ご相談下さい。

合併症

創部の感染、肥厚性瘢痕など。

ではまた。