函館ちゃんちゃんこ物語25「きつねは、読売巨人軍を駆逐した」 | 海峡kid.の函館ちゃんちゃんこ物語

海峡kid.の函館ちゃんちゃんこ物語

街と空と木と花と虎と、現実と空想のブログです。

 

 函館ちゃんちゃんこ物語25

 

「函館ちゃんちゃんこ物語」
毎年届く年賀状。その中には学生時代の懐かしい仲間のものもある。

ここ数年多くなったのが、「退職」の知らせだ。いつの間にかみんな年を取った。

道場海峡男(どうばうみお)は、
ふと、大学の研究室の機関誌「学大地理」を本棚の隅から取り出した。
色あせた機関誌だが、一瞬のうちに学生時代の記憶が蘇り、心がときめいた。


「きつねは、読売巨人軍を駆逐した」

 

2月29日。閏年の2月も明日で終わり。

プロ野球は、各地チームとも春季キャンプが終わる。
昨シーズン38年ぶりの日本一になった阪神タイガースは、27日でキャンプ終了。3月に入るとオープン戦が本格的になり、今週末は、阪神タイガースが札幌に行って、日本ハムと戦う。



 

BIGBOSSが新監督となり、話題沸騰だった北海道日本ハムファイターズ。
しかし、新庄剛志が監督に就任してチームの雰囲気が変わったが、残念ながら成績は2年連続最下位と低迷している。今年が新庄監督の3年目、勝負の年だ。その日本ハムとのオープン戦、とても楽しみだ。

 

 

その日本ハムファイターズが、北海道に渡ったのは2004年。本拠地は今週末、阪神とオープン戦を行う札幌ドーム。

今でこそ「北海道日本ハムファイターズ」と、北海道のプロ野球チームとして、道内はもちろん全国にも認識されているが、海峡男たち、ちゃんちゃんこ軍団が函館にいた1970年後半は、北海道の人たちにとって、プロ野球チームといえばまだ、「読売巨人軍」であった。
 

雀荘さとう下宿時代、ちゃんちゃんこ軍団の山高潔や深間克明も北海道生まれなので、当然巨人ファン。二人とも野球にはそれほど興味があったわけではないが、プロ野球の話題になると、当然のことながら巨人の話になる。

巨人のV9の時代が終わり、長嶋監督の時代、まだ王選手が現役でチームを引っ張り、投手では、小林や堀内、新浦といった懐かしい名前が並ぶ時代である。北海道生まれの二人も、長嶋監督に熱狂し盛り上がっていた。

 

ちゃんちゃんこ軍団に、もうひとり北海道生まれの間本久直がいたが彼はどうだったのか・・・誰の記憶にもない。

 

道場海峡男はというと、彼は完全に阪神タイガースファンである。巨人は子どもの時から憎い敵。巨人ファンなんて強いものに群がる弱虫、毛虫、へっこき虫の集まり、ずっとそう思って育ってきた。


そのへっこき巨人ファンが、海峡男と同じ釜の飯を食っている。内心、海峡男は許せなかった。

ところで現在は、「読売巨人軍」よりも「日本ハムファイターズ」が北海道のプロ野球チームと道民から認識されている。そしてその名前は全国的にも有名になっているのだが、その最大の要因は、一部で「とあるダンスだ!」と言われている。

そう、実は、「北海道日本ハムファイターズ」が北海道を制覇し、名前が日本全国に知れ渡ったのは、何を隠そう、あの有名な「きつねダンス」なるものを操る彼女たちの活躍があったからなのだ。

 

(諸説ありそうです?!)



 

 

続きます

 

 

※おことわり
この物語は、実際にあったかどうか疑わしいことを、作者の老化してぼんやりした記憶をもとに書かれていますので、事実とは全く異なります。登場する人物、団体、名称等は、実在のものとは一切関係はありません。
また、物語の中の写真はすべてイメージです。