ペナン街探検に行きます6「薄汚れた心には真っ白は眩しすぎる」 | 海峡kid.の函館ちゃんちゃんこ物語

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 熱風ペナンの物語66 「誇り高き英国文化」

 

先日は、世界4大宗教制覇目前で、ひ弱にも疲れて撤退した海峡男。

残ったキリスト教の教会から、今回はスタートである。

 

通称ハーモニー通りに車を駐めた。

車を降りた所のすぐ近くに、目指すセント・ジョージ教会がある。
マレーシアでは最も古いキリスト教の教会だという。

 


 

海峡男たちがペナンに赴任した年は、まだ汚れやカビで、

黒ずんでいるところが多かった建物であったが、
2年後には下の写真のように、修復工事がなされ、
この教会の象徴である尖塔が、真っ白くなっているように、
建物全体がとてもきれいになった。



 

もともと、とてもきれいな英国建築なので、

ペナンを代表する建物の一つになっている。

しかし、海峡男個人としては、

修復前のセント・ジョージ教会の方が、歴史を感じて、

ペナンらしい雰囲気が出ていると思うのだが・・・。

海峡男が思っても、全く説得力がない。

 

そんな個人的なつまらない意見なんて、言ってもしょうがなく、
世界遺産の観光地としては、やっぱりきれいな「まっ白」がいいのだ。

 


向かい側にも、コロニアル建築の立派な建物が建っている。
最高裁判所だったかな?このあたりは完全にイギリス文化地域である。
暑いペナンの日差しには、この「真っ白」の壁が目に痛い。

やっぱり、海峡男にとっては、
もっとくすんでいた方がいいと思っているのだが・・・。

そんなつまらない男が思ってもしょうがない。
観光に来た人たちにとっては、この方がきれいでいいのだ。


きれいで「真っ白」なシティー・ホールは、

心が薄汚れた海峡男には、眩しすぎるので見ないようにして、
隣接する緑の公園を通って海の方に出た。


すると、大砲が見える。コーンウォリス要塞だ。

 

 


フランシス・ライトがペナンの最初上陸したところだという。
ここで、敵の攻撃に備えたのだろう。
それからペナンは、

イギリス東インド会社の、マラッカ海峡の拠点として繁栄していく。

今は、昔の砲台の様子を残している観光施設となっている、

このコーンウォリス要塞は、
入場料を取られるようなので、けちな海峡男は、周りをぶらぶら、
突き出ている大砲を見ながら歩いた。

いつものことだが、じりじりと照りつける太陽の光は、
ぶらぶら歩きにはかなり堪える。


近くのセブン-イレブンで水を買い、木陰でひと休み。
海からの爽やかな風が気持ちいい。これがペナンのいいところだ。
ペナンは日なたは暑いが、
日陰に入ると見違えるように涼しくて気持ちがいい。
のんびり昼寝も十分にありである。


何分休んだろうか、ぼんやりと海や空や道行く人を見て過ごした。
「さて、もう少し行こうか」

車が通る道に出た。
向こうには時計台が見える。
ヴィクトリア時計台。

 


 

イギリスのヴィクトリア女王の、

即位60周年を記念して建てられたという。
高さが20m弱の高い時計台である。

これが建てられた頃はもう、マラッカ海峡の拠点は、
シンガポールに移っていたが、
ペナンは、西洋から中国に行く船の重要な寄港地として繁栄していった。

もともとあったクダ王国からこの島を譲り受け、
フランシス・ライトを中心に、イギリス人がジョージ・タウンをつくり、
中国やインドなどから、
たくさんの移民が肉体労働者としてやってきて、
また貿易のために商人も各国から集まり、
多文化多民族のペナンの街を形成していったという。


時計台を左に曲がり、また海の方に向かった。
岸壁である。

 

 

貨物船がいて、コンテナの積み降ろしをしている。
貿易港としての一面だ。


しばらく海沿いをぶらぶら歩いてみよう。

 

 

続きます