四諦とは悟りへの道を説く教え | 吉祥院 ~茨城県石岡市で約900年続く真言密教の寺(お寺ブログ)~

吉祥院 ~茨城県石岡市で約900年続く真言密教の寺(お寺ブログ)~

茨城県石岡市にある真言宗豊山派の摩尼山吉祥院です。
ふるさと茨城路百八地蔵尊霊場第九十一番札所に指定されており、
開山約900年の歴史を持つ由緒ある寺です。
境内の四季折々の風情や仏教について、幅広い情報を発信するお寺のブログです。

以前の記事で、


梵天勧請という伝説に知られるように、

お釈迦様は成道の後、

教えを説くことをためらった


ということを申しました。

(詳しくは、梵天勧請①梵天勧請②をご覧ください。


しかしながら、

ついには弟子たちへ

説法することを決意したわけですが、


そこで初めて説いた教えが

四諦(四聖諦)であった

といわれています。



仏教の最も基本的な教えとして

縁起」があります。


文字通り、

縁って生起すること

を意味し、


此があれば彼があり、

此がなければ彼がない、

此が生ずれば彼が生じ、

此が滅すれば彼が滅す」


というお釈迦様の言葉にも

それが表されています。


このようにして、この世を

「縁起」という原理によって

説明しているのです。


しかしながら、この縁起の原理は

容易に理解できない内容であるので、

お釈迦様はこの教えを説かずに

まずは四諦を説いたとされます。



四諦は、苦諦・集諦・滅諦・道諦という

四つの諦からなり、


苦諦:一切皆苦という言葉があるように、すべては苦であるということ


集諦:その苦には原因があり、それは煩悩が生起するからであるということ


滅諦:苦を滅すること(抑制すること)ができるということ


道諦:苦を滅する方法があるということ


(以前の投稿、四諦(したい)・四聖諦(ししょうたい)もご覧ください。


簡単に示せば以上にようになります。



このように、

理解の難しい悟りの内容である

「縁起」という道理、原理をさておき、


悟りへ至るための実践的な教えを

お釈迦様は説いた

ということだと考えられます。



四諦は、それぞれ、


苦、

苦が生起する原因、

苦の止滅、

苦の止滅への道


というように、

すべて「苦」に関する問題を示している点が重要です。


仏教では、

まさにこの世は苦であることを自覚し、

そこから逃れるために修行し、

解脱しようとする教えが説かれます。


この世界は、縁起でなりたっているがために

諸行無常であり、諸法無我です。


それにも関わらず

われわれは永遠不変な存在を求めたり、

思い通りにならないときに怒りを覚えたります。


それが苦であり、

お釈迦様はそれを抑制し、

消滅するように説いたわけで、

そのよりコンパクトな教えが四諦であったのです。


まさに四諦は仏教の教えの原点

ともいうべき重要なものなのです。

 

 

副住職