吉祥院 ~茨城県石岡市(旧八郷町)で約900年続く真言宗豊山派のお寺ブログ(お坊さんのことば)~

吉祥院 ~茨城県石岡市(旧八郷町)で約900年続く真言宗豊山派のお寺ブログ(お坊さんのことば)~

茨城県石岡市にある真言宗豊山派の摩尼山吉祥院です。
ふるさと茨城路百八地蔵尊霊場第九十一番札所に指定されており、
開山約900年の歴史を持つ由緒ある寺です。
境内の四季折々の風情や仏教について、幅広い情報を発信するお寺ブログです。

昨日今日は

久々の悪天候ですね。

 

大雪にはなりませんでしたので

一安心なところです。

 

悪天候とはいうものの

これは防げるものではなく

人間のコントロール下にあるものでも

ありません。

 

ただ自然がこうあるだけなんだと観て

出来る限りの処理や対策をして

過ごしていくしかありません。

 

新型コロナウイルスに関しても同じです。

 

ウイルスの挙動を完全に

コントロールすることはできません。

 

悪天候といったり、コロナ禍と

強調しすぎてしまうと

われわれ人間の受け入れる心を失わせ

欲や怒りを増幅してしまいかねないな

と感じるこの頃です。

 

さて、瞑想会の日程をお知らせいたします。

 

2月25日3月19日

15:00~16:00の日程で

瞑想会を開催いたしますので

 

奮ってご参加いただければと思います。

こちらからお申し込みください。

予約内容の選択|吉祥院リンクairrsv.net

 

南無大師遍照金剛

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・写経会は、1月28日、8:45~開催いたします。

ご予約は以下からお願いいたします。

予約内容の選択|吉祥院リンクairrsv.net

 

吉祥院(茨城県石岡市)(@kichijoin_manizan) • Instagram写真と動画

 

 

 

写経会を

1月28日 8:45~9:45

で開催いたします。

 

ご予約は以下から

お申し込みください。

予約内容の選択|吉祥院リンクairrsv.net

 

はじめて写経するという方でも

気兼ねなくご参加ください。

 

ご参加の際には

筆や墨などはお持ちいただかなくても大丈夫です。

(筆ペンをご用意します)

 

南無大師遍照金剛

―――――――――――――――――――――――――

 

吉祥院(茨城県石岡市)(@kichijoin_manizan) • Instagram写真と動画

 

大晦日といえば

除夜の鐘でしょうか。

 

小さいころ

初詣でよく鐘を鳴らしにお参りしていたのを

思い出しますが

 

近年、街中のお寺では苦情があったりなどで

昼間に鐘を撞くことが増えているようですね。

 

除夜の鐘の習慣は

大晦日から元旦にかけて鐘を鳴らし

鬼門からの邪気を払うための行いで

 

禅宗のお寺で始められたものだと

いわれます。

 

参拝者が撞く場合は別ですが

多くのお寺では108回鳴らすのが

一般的となっています。

 

煩悩の数ということですが

なぜ煩悩が108なのかというのは

様々な説があります。

 

煩悩と同じような意味を持つ

随眠(ずいめん、ずいみん)というものを

説明する仏典があります。

 

「悪への傾向」

「悪い習性」

「表面に現れてくる煩悩に対していまだ表面化していない煩悩」

 

といった意味を持つ随眠ですが

これが98種あるといいます。

 

九十八随眠というものです。

 

そこに十纏(じってん)という

10種の煩悩を加えて108となった

というのが1つの説として挙げられます。

 

成り立ちはさておき

煩悩には様々な種類があるということです。

 

人によっては個人差があり

欲の煩悩が強いことがあれば

怒りの煩悩が強い場合もあるでしょう。

 

また、仏典では煩悩を108種に

分けていますが

心理学的に分析してみれば

さらに多くになるかもしれません。

 

そういった我々の煩悩を

一年の最後に取り除いて

クリアな状態で新年を迎えようというのが

現在行われている除夜の鐘です。

 

元々の意味とは異なっていますが

宗教的な意味合いを越えた

日本人に根付いた文化となっています。

 

苦情の問題や

コロナ感染対策の問題もあって

これまでの形を変えたり

規模を縮小したりするお寺さんも

あろうかと思いますが

 

私たちにとって大事なものとして

残しておきたい文化、習慣だと思います。

 

 

2022年も終わりに近づいています。

 

当ブログをお読みいただいている方には

感謝申し上げます。

 

更新の頻度が低下してしまって

申し訳ないのですが

今後も話題を見つけ

記事をあげていきたいと思っています。

 

皆さまにとって

素晴らしい2023年となるように

御祈念いたします。

 

どうぞ良いお年をお迎えください。

 

南無大師遍照金剛

 

―――――――――――――――――――――――――

2023年1月28日に

「写経会」を開催予定でいます。

詳細は後ほど。

 

吉祥院(茨城県石岡市)(@kichijoin_manizan) • Instagram写真と動画

 

 

 

2022年も残すところ

あと3日となりました。

 

毎年のことながら

振り返ってみると

あっという間の1年だと感じます。

 

目の前のことに追われていたり

忙しかったりすると

気づかぬうちに

1週間、1か月が過ぎていきます。

 

まだ30代の私ですが

このまま何となく過ごして

40歳、50歳と年を重ねていくのか

と思ったりします。

 

終いには、気づいた時には

もう高齢となり、余生の時間を過ごすだけだ

ということになってしまうのでしょうか。

 

確かに、その時その時の事柄に

一所懸命になって集中すること

それに夢中になることは

良いことだと思います。

 

その積み重ねとして

時が経過し、年も重ねていくわけですから。

 

ただ、個人的には

その時々に味わっている楽しみや快楽

あるいは辛さや苦しみの感覚にしっかりと

目を向けて観察することも大事だと思います。

 

簡単に言えば

マインドフルであれ、ということでしょうか。

 

どうしたって後悔が残ってしまうのが

人間であろうと思いますが

 

1つ1つのことを

より明晰に観察すること

特に自分自身の感じている感覚を

しっかりと見ることが大事だと思います。

 

それによってより良い人生に

なるかどうかはわかりませんが

より深みのある人生になるのではないかと

感じています。

 

ただ何となく楽しい、というのではなく

なぜ楽しさを感じているのか。

 

それは良く考えてみたら

大切な友人や家族の存在のおかげである

あるいは自分自身が一生懸命に頑張ったから。

 

ただ辛い、苦しいと感じているだけではなく

なぜそう感じるのかを考えてみる。

 

それは自分自身の行い、考え方に原因がある

いや、環境や条件に原因がある。

 

などのように

時には科学的にも分析してみて

物事や自分の感情について

じっくりと考える習慣

 

より深い、さらには

より良く生きるために大切なのではと

思います。

 

スマホを持ち込めない温泉にでも

入って考えるのも良いでしょうし

もちろん瞑想でも良いでしょう。

 

南無大師遍照金剛

 

―――――――――――――――――――――――――

吉祥院(茨城県石岡市)(@kichijoin_manizan) • Instagram写真と動画

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

輝け!お寺の掲示板大賞

という企画があります。

 

仏教伝道協会が

主催しているものです。

 

2022年の大賞はこちらです。

武器を捨て 数珠を持とう

 

講評には、

 

 今年の2月に始まったウクライナでの戦争により、

 いまなお多くの人々が苦しんでいます。

 

 『仏説無量寿経』の中には「兵戈無用(ひょうがむよう)」は

 「武力も兵力も必要がない」という意味の言葉です。

 

 地球の未来を担う子どもたちのためにも、

 「武器を捨てて、数珠を持ち、拝む心(敬い感謝する心)

 を大切にしてほしい」ということで、

 今回は子どもによる掲示板の作品を

 大賞に選ばせていただきました。

 

とあります。

 

戦火とは遠く離れた

われわれとしては実感がない

現在起こっている戦争。

 

それによって不条理な形で

命を奪われたり

不自由な生活を強いられている

方々のことを考えると

いたたまれない気持ちになりますが

 

とはいえ、この思いとは裏腹で

われわれの価値観とは全く違った

価値観を持っている人々

この世界にいるという認識をもつことも

大事なことだと感じます。

 

価値観の違いが戦争や様々な争いの

大きな要因ともなるのでしょう。

 

争うこと、武器を以て攻撃すること

これらは決してやってはならないことですが

 

人間社会においては

ある程度やむを得ないところがあるという

俯瞰的な見方も大事かもしれません。

 

この一年で感じたことの1つです。

 

過去には以下のような掲示板も

大賞に選ばれています。

 

 

 

 

どうしても目先の利益やメリット

目が行きがちなのが人間です。

 

把握できる範囲での得を得ようとし

損をできるだけ無くそうとします。

 

けれども、もう少し

目線を遠くに、時間軸を長く持って

物事を捉えてみると

 

損と得の捉え方も変わってくるでしょう。

 

情けは人の為ならずとも言いますが

一見自分にとっては損とも取れることが

周り周っていつか返ってくるかもしれません。

 

また、2つ目のは、

ボーっと生きていると

誰かに怒られてしまうけど

時にはボーっと生きても良いんだと

というメッセージです。

 

確かにそれもそうなのですが

魔法の言葉はないのだと

常々思っているところです。

 

絶対的に良い、という言葉はない

ということです。

 

365日ずっとボーっと生きていたら

ダメ人間になってしまいます。

 

言葉というのは固定化されたものです。

 

人によって、あるいは

時とか状況によって

良い効果を発揮することがあれば

その逆のこともあります。

 

そういった意味では

智慧が大切だといえます。

 

物事や言葉を

正しく見極める眼、智慧の眼

養うことが最も大切だと感じます。

 

南無大師遍照金剛

 

―――――――――――――――――――――――――

吉祥院(茨城県石岡市)(@kichijoin_manizan) • Instagram写真と動画

 

 

 

 出来るだけ嘘は無いように

 どんな時も優しくあれるように

 人が痛みを感じた時には

 自分の事のように思えるように

 

こんな歌詞があります。

 

とても仏教っぽい内容ですね。

 

作曲者が仏教から

インスピレーションを受けたかどうかは

わかりませんが

 

噓をつくことは良くないとか

他者への慈悲や共感の心を大事にする

というのは

 

あらゆる地域や宗教などで

大事にされる人としての特性と

いえるでしょう。

 

また、こういった教えが

「歌」となって人々の中で

広まっていくことも

大事なことです。

 

仏典も長い文章で書かれた部分だけでなく

「詩」「偈頌」の形で説かれる部分がありますし

 

経典を注釈した書物(論書)には

詩だけで書かれたものもあります。

 

それらは、歌のように

リズム良く、覚えやすく唱えやすいものと

なっています。

 

仏教の教えは

頭で理解していても

実践が難しいものでありますし

 

理解していても

日々の生活の中で

その大事な教えが忘れられてしまう

ということもあります。

 

人間の性としては

仕方のないことだと思います。

 

しかし、単なる言葉だけではなく

詩や歌、音楽として

体が覚えている

 

教えを忘れないでいられますし

ふとした時に

それが思い起こされるという

効果があります。

 

教えを実践し

それを習得するには

時間がかかるものです。

 

そんな時に、詩や音楽によって

教えを自分自身に染み込ませていくことは

昔のインドでも行われていたのです。

 

人類にとって

詩や歌、音楽などは

生活や自己を高めていく上で

大事なものなのですね。

 

南無大師遍照金剛

 

―――――――――――――――――――――――――

・今後の瞑想会スケジュール

12月18日(日)、8:45~9:45です。

ご予約は以下からお願いいたします。

予約内容の選択|吉祥院リンクairrsv.net

 

吉祥院(茨城県石岡市)(@kichijoin_manizan) • Instagram写真と動画

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言語道断(ごんごどうだん)は

元は仏教の専門用語であり

 

悟り、真理は

言葉では語れるものではなく

体験しないとわからないことを

表わす言葉です。

 

修行という因(原因)によって

悟りという果(結果)があるわけですが

 

その結果の内容は

説明することができないことを

果分不可説(かぶんふかせつ)といいます。

 

お釈迦様は悟りに至った後

他者に教えを説くことを決意し

伝道の旅に出たわけですが

 

梵天勧請の話にあるように

言葉の使い方には

細心の注意を払っていたように

思います。

 

深い体験を

どうにかして言葉で伝えようと

苦労されたことだと思います。
 

仏教は基本的に

悟りへの方便として言葉を

使ってきました。

 

悟りへの道具としてです。

 

それが大乗仏教になると

真言や陀羅尼という呪文が強調されたり

神秘性の重要性が増してきます。

 

言葉だけでは悟りを得るのは難しい。

 

お経を唱えること

真言を唱えることによって

体験的に何かを感じ取ることも

重要だというようになってきます。

 

さらに密教になると

あらゆるものに真理が

含まれているというようになります。

 

つまり、言葉を含め

すべての物事が真理そのものを

説いてるのだという教えとなってきます。

 

これを「法身説法(ほっしんせっぽう)」

ともいいます。

 

山川草木にも仏性があるとするのが

日本仏教の特徴であり

 

さらにその自然界の存在そのもの

自然から発せられる音も

仏の説法として捉えるのが

真言密教、弘法大師の教えです。

 

悟りは言葉では表せない

という「果分不可説」ではなく

言葉などで表現できるという

「果分可説」ということです。

 

悟りの内容は奥が深いですから

単純な言葉の理解では

難しいのですが

 

単なる方便であった言葉

そのものに悟りが含まれている。

 

さらに自然界も含めたあらゆる物事に

悟りの要素があるというような教えです。

 

あらゆるところに

悟りへの入り口があると

いっても良いかもしれません。

 

この辺りが真言宗、真言密教の

大きな特徴といえます。

 

弘法大師は

山林の自然の中で長く

修行されました。

 

そこで得られたことが

自らの思想に大きく影響しているはずです。

 

表面上の言葉にとらわれず

その奥底の意味へ意識を向け

 

また、自然から示されている真理にも

目を向けていこうとするのが

お大師さんの思いだったのでしょう。

 

南無大師遍照金剛

 

―――――――――――――――――――――――――

・今後の瞑想会スケジュール

12月18日(日)、8:45~9:45です。

ご予約は以下からお願いいたします。

予約内容の選択|吉祥院リンクairrsv.net

 

吉祥院(茨城県石岡市)(@kichijoin_manizan) • Instagram写真と動画

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年最後の瞑想会は

12月18日(日)に開催いたします。

 

初めての方、久しぶりに参加の方

奮ってご参加ください。

 

ご予約は以下からできます。

予約内容の選択|吉祥院リンクairrsv.net

 

電話でも受け付けています。

 

南無大師遍照金剛

 

――――――――――――――

 

吉祥院(茨城県石岡市)(@kichijoin_manizan) • Instagram写真と動画

 

(勤行や瞑想の様子もアップしています)

真言宗豊山派総本山である長谷寺の

声明がメタバースで体験することができます。

 

 

「声明」は、仏教の教えを

絶妙な音楽によって

表現し伝えるものです。

 

日本文化としても貴重で

これを世界に向けて発信する実証実験として

IT企業とコラボしているようです。

 

PCでchromeブラウザでのみ

開くことができるのですが

非常に重いです。

 

設定で画質をlowにしても

私のパソコンではまだ重くて

動きが切れてしまいますが

 

興味のある方はアクセスして

みてください。

 

多くの僧侶たちによる

長谷寺の荘厳な勤行の様子を

垣間見ることができます。

 

 

南無大師遍照金剛

 

―――――――――――――――――――――――――

・今後の瞑想会スケジュール

12月18日(日)、8:45~9:45です。

ご予約は以下からお願いいたします。

予約内容の選択|吉祥院リンクairrsv.net

 

吉祥院(茨城県石岡市)(@kichijoin_manizan) • Instagram写真と動画

 

 

 

 

梵天勧請(ぼんてんかんじょう)という

一説があります。

 

インド哲学の万有の根源を

神格化したブラフマー(梵天)という

神がいます。

 

悟った釈尊の前にそのブラフマーが現れ

人々に教えを説くように懇願したという

内容の話です。

 

釈尊は自らが悟った真理というものは

とても深く、到底ことばでは説明できないと考え

人にそれを伝えようとはしませんでした。

 

説法することを躊躇していたのです。

 

しかし、そこにブラフマーが現れ

どうか迷える衆生に対して

その深遠なる教えをお説きくださいと

お願いしました。

 

釈尊は考え、そして

智慧によって世の中の真実を

観察しました。

 

すると、蓮は泥の中にいるものがあれば

泥から出て綺麗な花を見せるものもある

 

そのように、世界には

この深い教えを理解してくれる人も

いるだろう。

 

また、教えによって

悩み苦しみから救われる人々もいるだろう。

 

そう思い、ついに

説法することを決意したのです。

 

その意思を知ったブラフマーは

釈尊の前から去っていった、

このような一説が「梵天勧請」と

呼ばれるものです。

 

史実としてはどうか

わかりませんが

 

お釈迦様は迷い苦しむ人への

慈悲の心」をお持ちでした。

 

その心が説法の旅に出る

原動力となり、また、

 

こんにちまで仏教が生き続いているのは

その慈悲の心があってこそだといえます。

 

南無大師遍照金剛

 

―――――――――――――――――――――――――

・今後の瞑想会スケジュール

12月18日(日)、8:45~9:45です。

ご予約は以下からお願いいたします。

予約内容の選択|吉祥院リンクairrsv.net

 

吉祥院(茨城県石岡市)(@kichijoin_manizan) • Instagram写真と動画