スクールランブル | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

かものはしの口遊〜くちずさみ〜

島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

家で勉強してもサッパリ進まないかものはし。
テレビや本やCDのある部屋で勉強を一時間ほどすると何故か休憩が3時間になってたりと摩訶不思議な時間の経ち方を味わえてしまう我が家。こんなところにいたら勉強も進まんのぉということで、日曜で局長もおらんということで職場にテキストを持っていって勉強。

さすが職場の机の周りには息抜き出来そうなものが何も無い上に周りには職員の視線もあり、怠ける事さえままならぬ雰囲気。こんな中で居眠りなどしたら、携帯で寝顔を撮られる事は必定。それをネタに何かされたらたまらんので集中して勉強をしてました。

さすがに今日は進んだなぁ。たぶん今世紀一番の頑張りだった。まだ6年しか経ってないが。
9時から19時までほとんどぶっ通しでやって、テキスト一冊終えてきました。わしにこんな集中力があったなんて、わしが知らんかった。時間が経つのが早かった。こっそりタイムスリップしてたんかもしれん。わしにこんな集中力があるはずが無いもんなぁ。もしくは夢オチとか。
こんな勉強を頑張ったのは高校以来かのぉ。日本史限定で。

帰りに買い物しに行ったところ、お店の片隅でこっそりと、北海道から沖縄まで全国各地のカレーを取り揃えておった。

北海道の「チキンスープカレー」「ポーク角煮カレー」。
仙台の「牛タンカレー」
福井の「牛筋カレー」

…おおっ、なかなか珍しくて美味しそうなカレーが並ぶのぉと思って見ておったが、西日本に行くに従い風向きがおかしくなってきた。

岐阜の「トマトカレー」
鳥取の「フルーツカレー」
島根の「鰈カレー」
下関の「ふくカレー」
沖縄の「ゴーヤーカレー」

…どんなカレーだよ。
西日本になるにつれて色々珍しいものが入荷しやすいのか、ついにビーフとかチキンとか、お肉の名前が消えてしまった。お肉といえば海産物になっておるではないか。野菜系も激マズだったホウレンソウカレーの教訓は生かされないのか?
野菜以上にゴーヤもヤバい。自家栽培のゴーヤをジュースにしてゴチソウしてくれたお客さんがおったが、それがゴチソウではなくイヤガラセだと思い知ったのはそのすぐ後。ゴーヤで冒険してはならないと身を持って体験したものである。
そしてフルーツカレーも。以前カレーにリンゴをそのまま入れたことがあるがリンゴが食べ物でなくなった。酢豚のパイナップルなんてレベルではない。ただの生ゴミと化す衝撃の化学変化を見せてくれたものだが、カレーにフルーツは入れてはいけないと子孫末代まで伝えていこうと誓った矢先に、鳥取で編み出してはならないカレーが開発されたようだった。

これはさすがに買えねぇ…と思ってプチカレースタジアムに立ちすくんでおったところ、隣に入り込むように子供が顔を出して、よりによってフルーツカレーを手に取った。
何っ、これを食う気か。きっとこの子はカレーもフルーツも大好きに違いない。でもね、カレーもフルーツも美味しいから、美味しいものと美味しいものを混ぜたらもっと美味しい…なんて理屈は大人の世界では通らないんだよ?それで美味しいものが出来るなら、お兄ちゃんとっくにカレーケーキを編み出してるよ?

しかしその子、それをそのままお母さんの所へ持っていくと、そのままお母さんはそのフルーツカレーを有無を言わさず棚に返品。ここでお母さんの漢ぶりを見たいものだったが、やはりお母さんも一応女性だったようだ。
しかし平積みのフルーツカレーも微妙に減ってるから、たぶん買っていった勇者がおったのだろう。

島根の鰈カレーは悪くないらしい。以前友人に送ってみた事があったが、今のところ苦情は届いて無いので美味しかったのだろう。そういうことにしておく。