宙風呂(そらふろ) | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

かものはしの口遊〜くちずさみ〜

島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

珍しく仕事に忙殺されたかものはし。
早番なので仕事さえ片付ければ早々に帰れるというのに、忙しくて終業時間が迫ってるというのに仕事がなかなか片付かん。
どうにか片付くかのぉとメドが立ったところで、印鑑売りにきておったどこぞのオヤジが近づいてきて、「あなたの名前は画数がいいですよね」とかどうでもいい話をしてきおった。
そこから話を展開して印鑑を売りつけるつもりらしいが、わしには7年間使い続けたダイソー製の印鑑がある。印鑑は値段じゃないのぉという信念が芽生えた今、このオッサンの話にはつきあえんので適当に置き去りにして仕事に戻った。邪魔。帰れ。

仕事を終えると、今日は益田で組合の会議。ということで1時間かけて益田へ移動。
会議ではまたどうでもいいようなお話を聞いて、あとは書類をみんなに配って~的な、かなりやる気のない会議だった。交通費が出るから参加するんで、出なかったら頼まれても出ないような会議である。

会議が終わったのが8時ごろ、それから帰ってもつまらんので、美都の温泉「湯元館」に寄った。
先週の黒川温泉以来、どうも温泉のよさを再確認してしまったよう。温泉ってどうも脱衣所の臭い嫌いで敬遠しておったのだが、それを補って余りあるほどに温泉の効果に魅入られたあたり、わしもいよいよ歳かのぉ。

8時半を過ぎておったので、さぞ空いておるだろうと思ったが、わしより先に露天風呂に先客が二人もおった。
まぁいいやと思って露天風呂に入ったが、どうも対角線上やや右側に位置するジジィがあやしい。露天風呂の縁の石に座って足だけ湯につけた状態で、こっちに向けて大股を広げておるではないか。
見苦しい、そんな貧相なものを見せるんじゃねぇ。せっかく温泉に安らぎに来ておるというのに、台無しじゃ。気分的に台無しじゃ。
それでも、ここから移動すると奴の策謀に負けたような気がしてしまう。しかし見続けるのは忍びない。
ヤツのそれを視線の端に捉えながらも、視線の端に意識を置かないように温泉につかってボケーッとしながら、とっとと消えてくれんかのぉと思ったが、このジジィ、一体温泉に何をしに来ておるんじゃ?ヤツには羞恥心とかそういうのが無いのか、それともただボケただけか。前者にしても後者にしても、とりあえずどっかの老人ホームに預けた方がお互いの為である。



あれからどれだけ時間が経ったであろう。
あのジジィ、全然動きません。大丈夫か?死んどるんじゃないか?枯れ木のような風貌で枯れ木のように動きが無いぞ?
とりあえず生きてるにせよ死んでるにせよ、粗末なそれをどうにかしてくれんかのぉ

つい、夜空が綺麗じゃのぉと、露天風呂の縁に頭を置いて上空を見た瞬間、ついに視線を逸らしたかと勝ち誇ったかのように、生きてるか死んでるかさえ怪しかったジジィが動き出し、ようやく温泉につかりおった。
変態じゃ、絶対に変態じゃこいつ。このタイミングで風呂につかったあたり、絶対向こうも意識しとったに違いない。
ムカついたんで、このジジィより先に温泉をあがるものか!!!と頑張ったんだが、先に温泉につかってしまってたぶん、わしに不利な戦いであった。
そもそも、あんな干乾びたジジィと瑞々しいわしとでは勝負にならん。すでに肌の材質がぜんぜん違うではないか
あんな干物を相手にしていられるか!と、何かムカついたまま温泉を出た。
身体はリフレッシュしたかもしれんが、気持ち的にはぜんぜんリフレッシュ出来んかった。


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これで只今、ペットを飼ってみております。(命名・スナフキン)
今日で三日目、ようやく言葉を覚えてきたのですが、ここのブログで知識を培うスナフキン、相当ひねくれた子か、相当性格の悪い子か、相当へその曲がった子になりそうですなぁ。
いずれにしても、いい子にはなるまい。
かつての「どこいつ」のトロのように…