動物奇想天外 | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

かものはしの口遊〜くちずさみ〜

島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

夜の山道はなかなかにサスペンスでござります。
ボケーっと山道を運転しとったら、まずはイノシシが現れた。
イノシシはまだ良い。全力疾走で逃げてくれる。問題は逃げる方向
あろうことか、車の進行方向にまっすぐ一目散に駆け出して行くではないか
おそらくはイノシシ自身も一番入りやすい道で、わしの鉄のイノシシ(車)に熱い対抗意識を燃やしているのであろう。
この公道最速はこのわしじゃ!」と言わんばかりに一本道をまっすぐ駆け出して、わしの車にスピード勝負を挑んできおった。
そのケンカ、買った!と言わんばかりにアクセルを踏み込むかものはし。
背後に迫るヘッドライトに、さすがに危機を感じたか、あれだけ挑発的だった態度を一変、脇道へと逃げていきおった。
なんてやつだ。男なら売ったケンカは死を賭してでもやらねばならぬ。彼の場合はシャレにならんが。

ちなみにネコは脇道にすぐに逃げる分、まだイノシシよりは頭は良い。が、ヘッドライトが見えたら道路に飛び出さない…くらいの知恵はそろそろついてもいい頃だと思うがのぉ。お父さん、お母さんもそのあたりしっかりシツケて欲しいものである。

まぁ、イノシシやネコはまだ良い。問題はタヌキである。
ヘッドライトに照らし出された道路の真ん中で、なにやら眩しそうにこっちを見つめる小動物がおる。
彼らはきっと生物界一の肝っ玉を持った生き物であろう。
どんなに車が迫ってきても「あれ?何だか明るいなぁ」くらいな感じでこっちをただただ見守っております。
危ねぇのぉ…と反対車線に避けようものなら、「うわっ、車が来た!」といまさら気づいて、挙句の果てにわざわざ避けた反対車線に向かって駆け出すという死をも厭わないチャレンジャーなのである。
やばい、タヌキはヤバい。クラクションを鳴らすと何を思ったか慌てて車に向かって駆け出してきた猛者までおったしのぉ。
あそこまでトロくて、本当に野生で生きていけるんかのぉ。正面の車も分からんで絶対上空からの鳥の攻撃など全く気づけまいて。
鳥にとっちゃスーパーのお肉売り場みたいな感じで「あら、タヌキがいるわ。今晩はお肉ね」って感じで手に入るお手ごろな獲物であることじゃろう。

夜の山道はマジで危ないです。
ちなみに、クマの目撃証言もありましたが、警戒心の強いクマでさえ車が来てもキョトンとしている時代。すでに野生というものは失われていっておるのかのぉ。悲しいものよ。
ニュースを見てると、勇敢なおじいさんに敗れるクマが多過ぎます。


高校時代や教育実習の時にお世話になってたとんかつ屋さんに数年ぶりに行ってきました。
ううむ、メニューが写真で店内に展示されておったり、メニューも微妙に変わっておったり、何だか雰囲気が変わったのぉ。
何より看板娘が加わっておった。そのせいだろうか、ここのお客はモサい方の割合がずいぶん高くなった気がするんですが。

わしがいつも頼んでおった「とんかつ定食」はメニューに載って無かったが注文したらちゃんと出てきたあたり、何かちょっと馴染みの客みたいでいいのぉ。