社長vsかものはし | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

かものはしの口遊〜くちずさみ〜

島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

今日は仕事を終えてから催された、営業達成の飲み会。

ということで、わしも参加してきました。 …個人目標は達成しとらんのにわしを送り込むあたり、わしの人望の為せる業か、単なる嫌がらせに違いない。 今日は相方が夜勤でおらんし、夕飯代を浮かせて来よう…と行ってきました。

わし以外の諸君の頑張りで営業目標を達成したうちの職場。 それでわしが食わせていただけるんだから、ありがたいものである。 人一倍よく噛みしめて食ってきました。 みんなが酒を飲む分、わしは責任を持って食ってきました。 食べ物を無駄にしてはいかんからのぉ。 各テーブルからイナリ寿司が無くなってたとしたら、それはわしのテーブルに集結したからである。 イナリを食わせたら天下一である。 稲荷神社にわしが祀られる日も、そう遠くは無さそうじゃ。

一緒に座った人と、大河ネタでエラい盛り上がった今回。 前回もじゃのぉ。 この職場は、大河好きが多いんじゃろうか。 わしと同じく伊達政宗から見ておったらしく、風林火山など重厚な大河が好きという事で意気投合。 あまりの盛り上がりに、うちの班から一緒に派遣された同僚が寂しそうに先に帰ってしまいました。 そこは食いついてきて欲しかったのぉ。

そんな感じで盛り上がっておったら、うちのテーブルに社長が登場。 どうやら、大河の話を聞きつけてやってきたらしく、数ある椅子の中でわしの隣に陣取ると、さぁ大河の話をしようとばかりに前のめりで話しに加わったではないか。 しかし、お忙しい社長の事である。 詳しいと言っても、わしらのマニアックな話についてこれるかのぉ。

 

「私は、花の生涯から見ておるよ」

 

大河第一作目!! 失礼しました! 大御所じゃ。大御所様がいらっしゃったぞ!!

その後語られる大河ドラマの話に盛り上がるうちのテーブル。 仕事の話は一言も出ません。 おそらくは他のテーブルにも周る予定だったろうに、一向に動く気配を見せない社長。 「龍馬伝のオープニングは、ドラゴンボールだよなぁ」 と、妙な事を語りだしても、大御所がドラゴンボールと言えばドラゴンボールに違いない。 言われて見れば、竜に球も出てきてるのぉ。 間違いなくドラゴンボールじゃ。 間違っても、「社長、ボケましたか?」などと言ってはならん。 思ってもならん。大御所の言う事は絶対じゃ

しかしそんな大御所も、転勤するたびに愛読していた司馬遼太郎の本がどんどん捨てられていく…と切なそうに語っておった。 さすがの大御所も、御台所には頭が上がらんようである。

結局、最後までわしの隣におった社長。 他のテーブルを回らんでも良かったんかのぉ。 今回の飲み会の収穫は、この職場に社長公認のマニアックな同好会が組織されたことかのぉ。