息子は今年中にもう一度、時期をみて渡航します。
目標は定まっていて、バイトも少しずつ頑張っているし毎日の自主練も欠かさない。
自チームの練習には来週くらいから復帰かな。U9のコーチ役も同じく再開予定。
頑張る息子を見て、心から応援はしている。出来るところまでやったら良いと思うし、行けるんじゃないかなという気もする。今年は取り敢えず、大学のことは考えず(夫も今年中はサッカー専念で渋々OK)。
一方で、やっぱり自国でブレークしていないプレーヤーは、闘う場所(国)を変えたからと言って途端にパッと花咲くわけではないことも承知。
息子もそれは、2カ月ほど彼の地で過ごしてみて、今まで接したことがないグループに接してみて肌で感じたと思う。
息子が練習参加していたのは主に5部のチーム。
ラリーガのCチームで、下にJuvenil A(U19)があるけど、実はJuvenil Aの有望プレーヤーが内部昇格する先はBチームという現実。さらに、Bチームのいる3部は、感嘆するほどレベルが高いという事。
Cチームが昇格プレーオフに入った時には、Cチーム所属で少し仲が良くなったプレーヤーから「昇格しなければ良いのに」との本音を聞いた。
彼はCチームのレギュラーではなく、シーズン中ベンチ入りも危ういという立ち位置だったので、つまりチームが4部に昇格してしまったら、放出対象間違いなしということを実感している。なるほどなあと思った。
プレーヤーというのはチームに所属しているように見えて、その実、自分のレベルに見合ったリーグに所属していると思う。
チームが昇格すれば、ベンチ要員やベンチ外要員は、昇格先のリーグで闘えるプレーヤーに置き換えられるだろう。
海外挑戦というと、日本やオーストラリアからだとやっぱりヨーロッパに目が行くと思う。特にUKやスペインは憧れの地。
だけど、スペイン生まれのスペイン人でも、自国でブレーク出来ず米カレッジに打開の糸口を求めたりもすると知った。スペインでの大学の単位が米カレッジの単位のクレジットとして使えるシステムもあるようで。
少し関わりがあった5部のプレーヤーで、米カレッジに行き、2年だったかカレッジでプレーしてスペインに戻ったケースあり。
他にも、一例として息子が教えてくれたのは、バルセロナアカデミー出身プレーヤーのこと。彼はバルセロナから放出されてフランスへ行き、今はベルギー2部。
プレーヤーたちは、あちらでもないこちらでもないと、国を超えて活躍の場所を求めて彷徨っている。特に今の時期は所属チームが決まっていないプレーヤーで溢れている。
息子もこの浪人の仲間入りなんだなあと。ちょっと思う。
そういう、いろんなケースを知るにつれ、海外挑戦する年齢は、別に若ければ若いほど良いとは思わなくなった。ジュニア時代にいくら名のあるクラブのアカデミーに所属していても、シニアへ昇格するのは本当に厳しい。
早くから彼の地のアカデミーにいることで、悪い意味で慣れみたいなものも身について、息子のように短期で乗り込んで何とか何かを掴み取ろうという気概が、彼らは少し薄れている感じもあったりするし。
挑戦する時期は人それぞれで。
息子が、自チームの試合を観ていて「攻め急いでる」「焦ってる」と何度も言っていた。MFから後ろが闇雲に速く攻めようとする。ものすごくリズムが悪いと。
現状を的確に掴めば、攻めを決めた時もっとスムーズにゴール出来るのかも。海外挑戦も。