日本の影絵作家の第一人者である
藤代清治氏の100歳を記念する
展覧会が福岡市博物館で6月5日
まで行われています。
童話や風景等、を鮮やかな色と
光で織り成す影絵の数々は
息を呑むほど美しい作品です。
鑑賞者からは、
「メルヘンの世界に引き込まれた。」
「まるでおとぎの国を訪れた様。」等の
感嘆の声が相次いでいました。
一方その制作現場を知る多くが
作風からは想像もできない氏の姿
を目の当たりにしています。
「何かに対して怒りをぶっつけて
いる様だ。」と言われます。
第2次世界大戦中、氏は海軍小尉と
して、戦場で地獄を見ました。
展覧会の図録には
「何かへの怒り、何かへの強靭な意思
が芽生えたのは、その瞬間だった」と
言われています。
戦争の残酷さ、生命の尊さを深く々
知る故か、氏の影絵は、木の小さな
一枚一枚の葉だけでなく、その裏に
いるかもしれない虫一匹の命さえも
粗末にするな!と訴えかけるような
緻密さ繊細さが伝わります。
戦争や暴力に対しては
断固として怒るが、大事なのは
其の怒りを平和のエネルギーに
変えていく事です。
影絵作家である藤代青治氏の
作品からはそうした精神を育む事
の大切さを教えられています。
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