あれから22年>>>今がよければ | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

阪神大震災から22年。

ずいぶん経ちました。

23年前に仕事場と居所を神戸から東京に移しました。

東京の自宅にいるとき東日本大震災が発生しました。

二つの大震災を運よく逃れました。

逃れることができず、ライフラインが途切れた環境で暮らした知人友人が数人います。

ローンで新築のマイホームを震災で失い、そしてまた住むために家を建てています。その二重ローン生活の大変さは、想像できません。

 

40年前に勤め人の収入を蓄えて家を買うという、同世代が当然と思っていることを否定しました。以来、職場と収入に合わせて、住み替えてきました。若い頃は2~3年ごとに新車に乗り換えていましたが、住まいも同様でした。ITバブルまでは、ヘッドハンターのターゲット範囲内でしたので、ステップアップを狙った転職も何回か経験しました。

 

家とローンに縛られていなかったので、職場は欧米でもアジアでもどこでもOKでした。

グローバルな反面、命の安全が脅かされるような出来事、テロ、天災、事故、犯罪、パワハラなどによって強い精神的衝撃を受けるという体験もありました。

 

この10年余りを振り返れば、自分なりに、このPTSDもどきから立ち直るために、起業が奏功したと感じています。今がよければ、過去の苦しみは希薄化されます。加えて、臭いモノには蓋をし、怖いモノには寄り付かず、リスク優先を選び、損をしないという考え方も、高額な授業料を払って学習しました。