学習できる現場には男女差は存在しない | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

「書いてあることをそのままやるくらいなら新卒の事務の女の子でもできる」に疑問。新卒の営業の男の子でも大差無しです。

普通の学校を3月に卒業し、インターンの経験もなく4月に新卒で就業した従業員の業務処理能力に男女差はないと思います。入社3か月程度なら事務担当の女子社員と営業担当の男子社員に大差はありません。

ただし、その後のOJTや周囲の先輩の指導や会社の期待度によって大差がついていきます。処理能力があっても負荷をかけなければ実力は発揮できずオーバースペックです。男女でどこが違うのと問われれば、同じスタートラインに並ぶ入社時には、たいした違いはなかったかもしれません。しかしながら、各新卒社員に用意される道具や乗り物や行先が期待度によって違うので1年もたつと差がでてくるのは当然です。

話が少しとびますが、都市ホテルには大卒とホテルスクール卒と一般高校卒がいます。ホテルスクール新卒はホテル業について座学と現場実習を履修済みで即戦力でした。自分なりの経験では、ホテルに就職するならホテルスクールかなと3か月の見習い期間中は思いこんでいました。

3年もたつと会社の考え方かがわかるような気がしてきました。大卒が一通りの現場研修を終えると営業などの管理部門に配属され、スクール卒は宿泊ベルサービス、宴会サービス、レストランサービスなど即戦力の補充要員となりました。もちろん、ホテル接客業が好きで入社したという理由で大卒でもレストランのウェイターを強く希望して願い通りの仕事をする従業員もいました。

何はともあれ、ホテルの仕事は若者にとっては刺激のある面白い業種です。特にフロント部門は直接海外と接点がありますので、毎日その気になればお金で買えないことを学習できます。こういう学習できる現場には男女差は存在しないと考えます。