自分がやるからお前もやれ | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

ブラック企業というレッテルが貼られて従業員の補充がままならず、既存店を閉鎖して1店あたりの人数を確保するという厳しい雇用環境に置かれている居酒屋チェーンがあります。今年の新卒は予定の半分しか採用できず、またアルバイトを募集しても希望する人数が確保できないそうです。もちろん売上も落ち、初めて赤字転落となったとのこと。

おそらく、経営陣は、自分たちが若い頃当然であったハードワークが現在の若者には通用しないことを実感できないのでしょう。

「自分がやるからお前もやれ」というのが昔のリクルートという会社の社員の常識でした。その時代に育った人たちが自分の会社を運営するときの従業員指導要領は、修業時代に学んだ勤め人の常識が基本となります。

ブラックという概念は存在していない時代の話です。
今は違うのかもしれません。

今は、こうなのかもしれません。
100点満点で80点をとれば合格という試験では、80点を取ることを目標に勉強します。100点とっても80点とっても合格という同じ結果になるなら、81~100点はオーバースペック・無駄な努力となります。

それにもうひとつ。
同じ額なら1杯でも多く飲める店が選ばれていたのは、ブラック企業が当然の時代。今では、群れるのを嫌い、割安の酒を多飲するのを嫌い、代わりに少し上質の料飲を提供する店が好まれている時代なのかもしれません