大企業の社員だった頃 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

大企業の社員だった頃、運動会や社員旅行、忘年会で、いつも感じたことがあります。

それは、抽選会やゲームで高額賞品を持ち帰る従業員のなかに、社内で主流派の幹部社員が必ずいることでした。「いつも賞品を持ちかえる、まだ欲しいのか」「幹事が配慮して、当たるように仕組んでいるのではないか」と会社を辞めるまで思い込んでいました。

起業して、同業・異業種を問わずたくさんのCEOと接触するようになると、ゲームで賞品をゲットする理由が理解できるようになりました。この人たちは強運の持ち主なのです。運に恵まれて幹部に出世し、運良く業績向上に繋がる案件に遭遇しているのです。もちろん、タナボタとは違い、金の匂いのする案件を選択し集中することで成果をだしています。

そして、良運は他人に口外しません。幸運の女神は、その存在を第三者に知られることを嫌います。漏らせばすぐ目の前から消えてしまいます。

強運を保つために努力していることがあります。
それは、疫病神や貧乏神に近づかないこと。
下り坂の人とは飲食を共にしないこと。
良運を換金できる時間は限られています。

吉野輝一郎